Diary 2
第22話
***
私の通う専門学校から電車で二駅のところにある凛くんの大学。今年で四年生の凛くんは…大事な試験があるらしく、最近はよく休みの日も家で勉強をしている。
ので…学校終わり、予定がない日は凛くんの家にお泊まりし、夕飯を作ってあげたり夜食を用意したりして…少しでも支えになれれば、っと私なりに彼に尽くしていた。
今日は学校が早く終わったので凛くんを迎えに彼の大学まで来たのですが、、いつ来ても慣れない。一流大学、、私一人だけ…浮いて見えるのは仕方が無いと思う、
「─…あれ?柚希ちゃん?」
聞き覚えのある声が聞こえて振り返ると、そこには私の永遠の宿敵─…風間 洋二の姿が。
『どうも、お久しぶりです、風間さんっ』
「うん、久しぶりっ!凛のこと待ってるの?さっきまでその辺に居たのに…どこいった?」
相変わらずチャラチャラした格好と見た目。こんな人と凛くんが友達なんて…信じられない。悪い影響を受ける前に引き離したいところではあるが…凛くんが風間に懐いているので目をつぶるしかない。
「ところで─…俺、柚希ちゃんに一つ、聞きたいことがあるんだけど」
急に改まって"聞きたいこと"なんて言われると思わず身構えてしまう。なんだろう…嫌な予感がするのは。
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