第9話 「剣術の授業の一コマ」

今日は、剣術の授業、なんでも、貴族だからみんなでやるみたい。まあ、現代でいう体育の延長みたいな感じかな?


それと服が"鼻血ぶーっ"もんなんだけど、この格好は流石の私でも恥ずかしい。けど、ユリアンちゃんかわゆす。令和では発禁物というよりセクハラで禁止のはず。流石、ナーロッパ。上半身ビキニにスカートとか、胸の谷間を強調するように開いている服ほどじゃないけど、下はブルマとは、


ムフフ♡(○松真人風)になってしまう。


ムフフ♡(前世の厨二病が再発中)


今日の内容って、いきなり試合形式。やっぱ、ナーロッパなんだね。


ユリアンちゃん大丈夫かな?って。いきなり、男子と試合なんておかしくない?


やっぱり…剣術なんてろくに訓練したことがないユリアンちゃんはボロボロになっている。


「ユリアンちゃん、大丈夫?」


「ええ…」


大丈夫そうじゃないよね。これ…私はひそかにヒールをかけてあげた。


「え?セ…セイラ様?」


「しーっ」


みるみる傷が治っていくのを見て、驚いているユリアンちゃんなんだけど、黙ってくれている。


「さてと、ユリアンちゃんの代わりに私が相手になるわ」


「ふん!!加護なしなんかに負けるはずはない。騎士アザーズの加護がある俺様が相手だ」


出てきました当て馬モブキャラ、騎士の加護持ちが、彼の名前はアライド・ブリスベン、代々王国騎士団の騎士団長を輩出しているブリスベン騎士爵家の長男であるアライドは『騎士の加護』という一般的にありふれた加護の持ち主なんだけど、今回の剣術のテストで好成績を収めている。また、貴族至上主義の家系もあって、平民出身を毛嫌いしていた。


なので、ユリアンちゃんをボコっていたのはこいつだった。男のくせに女の子を虐めるなんて最低な奴なのだ。私も簡単に倒せると思ってか、嫌みな笑みを浮かべている。


「さぁ…てと、さっさとはじめようぜ。無能者」


彼は剣を構えて、私に向かってきたんだけど、遅い。


「どうだ俺様の剣さばきは、逃げるので精一杯か?」


ブンブンと剣を振っているけど、楽勝でよけることができる。しかし、このまま避けるだけでは芸がないよね。


あっ?


足元がガラアキだ。私は剣を彼の足元に振り下ろした。


「なんだ?お得意の空振りか?うわ!!」


彼は私が振り下ろした剣で盛大に躓いて、地面におもっいきり顔面を強打した。


顔を上げると両鼻から鼻血を出しているんだけど、立ち上がって気合を入れている。


「ふーーん!!!貴様!!卑怯な!!」


「教官!!一本じゃないの?」


「剣が入ったわけではないので、一本じゃない。さっさと再開しなさい」


教官もグルに違いない。


「剣が入ったら勝ちですね」


「そうだ」


するとアライドが叫んだ。


「そんなに簡単に負けるかーーー!!」


どう見てもナーロッパの下っ端役、ぶんぶんと振り回す剣を避けて、彼の頭をコーンと剣でたたいてみた。


「なに?」


「教官、剣が入りましたよ」


「え?何?」


「剣で頭をたたいたんですけど」


「え?見てなかったので、早く再開しなさい」


一方、アライドは顔を真っ赤にして私をにらんでいる。


「よくも!!よくも!!よくも!!よくも!!よくも!!俺様を馬鹿にしてくれたな!!もう許さん!!」


そう叫んで彼は加護の力を使って、襲い掛かってきたんだけど、まだ遅い、けど、周りのみんなは、「すごい!!」「早い」とか言っている。

けど、また、足元が隙だらけなんだよね。あの教官もうざいし、私は再びアライドの足元に剣を振り下ろした。今度は、教官とぶつかるように仕向けてみたら。ものの見事に転倒して教官とぶつかった。


「うわーーー!!」


「え?」


衝突音がなり、ぶつかった二人はその場で気絶をしていた。たぶん、私が剣を振り下ろしたことすら見えてないのだろう。その場にいたみんなは何が起きたかわからないまま。シーンと静まり返ていたのだった。









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