第3話
白いYシャツに紺と緑のチェックのスカート、いつもの制服のわたしの体に、頭から上だけ鬼の顔が乗っている。
赤みがかった肌に、皺の寄った固い肌。
ギラギラと光る恐ろしい二つの瞳に、口からにょっきりと突き出た黒ずんだ牙、それに口元から滴るおびただしい量のヨダレ。
わたしの手には、血の付いた大きな出刃包丁が握られている。
ああ…、わたしがこんなだから、ママは逃げているのか。
.
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます