第3話

白いYシャツに紺と緑のチェックのスカート、いつもの制服のわたしの体に、頭から上だけ鬼の顔が乗っている。


赤みがかった肌に、皺の寄った固い肌。


ギラギラと光る恐ろしい二つの瞳に、口からにょっきりと突き出た黒ずんだ牙、それに口元から滴るおびただしい量のヨダレ。


わたしの手には、血の付いた大きな出刃包丁が握られている。








ああ…、わたしがこんなだから、ママは逃げているのか。




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