「桜が貴方を攫うでしょう」#なくさずの詩より


 校庭の桜が咲いている。咲きすぎて掃除をしても終わらない。また桜が吹いてくる。吹いたら貴方のスカートがめくれそうになって、あわてて押さえつけた。やだねえと口にして、どうしようもないから掃除をしたふりをして教室に戻る。まだ、やだねえが心を締め付ける。

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