第2話


 犯行現場は、交番。




 警察官の装備していた銃がなくなっていたことから、おそらく、その装備品が凶器だと推定される。




 指紋などはなく、頭髪などの個人の情報は現場になかった。




 しかし、交番の備品は盗まれておらず、警察内部の事件であるとみて、捜査が進んでいる。


 




×+×+×+×+×






 井上は、山上を調べるために、家に行った。




 少し汚れた民家だった。




 当時の時間は家で寝ていたため、アリバイはない。


 もしかしたら、犯人は彼かもしれない。




「当日の行動を教えて下さい。」




「違います。私はやっていません。」




「私は、行動を聞いています。」




「あ、えっと、確か、休みだったので、朝は日課の散歩をして、その後朝食を取って、それでそのまま家にいました。翌日は、朝起きたら電話がかかってきて、時間のことを知った感じです。」




「わかりました。室内にいたことは証明できますか?」




「確か、ゲームをしていたので、プレイ記録に残っているかと。」




「わかりました。では、午前2時頃の行動は?」




「寝ていました。」




「それの証明は無理ですね。わかりました。」




 彼は、そこで家を出た。


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