モッカと朝日の不思議な日々

紙の妖精さん

第1話

修学旅行の夜、賑やかな声が響く旅館。朝日は友達と一緒に部屋でおしゃべりを楽しんでいたが、ふと、静かな廊下に興味を引かれ、一人で探検することに決めた。


廊下を歩いていると、突然、冷たい風が吹き抜ける。何か気配を感じた朝日は、少し怖くなりながらも好奇心を抑えきれず、奥へ進む。すると、突如、目の前に白っぽい影が現れる。


「うわっ!」思わず後ずさる朝日。影はふわりとした形で、コンビニの袋のように揺れている。そこで朝日はその影が、自分に好奇心を持っていることに気づいた。


「君、誰?」朝日は思わず尋ねる。


影は一瞬驚いたように止まった後、ゆっくりと形を整え、モッカと名乗る。「私はモッカ。君に一目惚れしたんだ!」


朝日は思わず笑ってしまった。「そうなんだ。でも、君が私に取り憑こうとしても無理だよ。」


モッカは少ししょんぼりしながら、「じゃあ、どうしたらいいの?」と尋ねる。


朝日は、ふとアイデアを思いついた。「だったら、ちゃんとペットとして生活してくれる?」


モッカは驚いた顔をしながらも、嬉しそうにふわっと揺れ、「もちろん!」と応じる。


その夜、モッカは朝日のペットとして、彼女の部屋の隅で静かに寝ることになった。朝日は、モッカと一緒にいることで、心が温かくなるのを感じた。



翌朝、朝日は目覚めると、モッカがまだ隣で眠っているのを見つけた。これからの日常が楽しみだなと朝日は思った。


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