ボス戦!?

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スキル:コピー[Lv2]




10秒以内に触れた対象のスキルを使うことが出来る。




同時に複製可能なスキルの数:2


複製時間:10分


複製するスキル:ランダム




コピーしたスキル


剣術[Lv1] 9分


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「同時にコピーできるスキルの数が2個になってる!

これで少しは便利になったかなー」


などと独り言を呟きながら更に奥に進んだ。




「なんだこれ?」


角を曲がった先に扉がある事に気が付いた。


「でかくね!?5メートル位か?」


扉には見たことの無い文字が彫られている。


「とりあえず開けるか!」


扉を力いっぱい押すと、ゴゴゴと音を立てながら開いた。


扉の先には大きな空間があった。


「すげぇな」


天井にある夜空の星のような鉱石を見上げた。


下を見てみると、中央に何かの模様が描かれていることに気が付いた。


「魔法陣……か?」


その時、魔法陣は赤く輝いた。


「やべっ!?」


直感で危険なものだと分かった。


魔法陣から何かが現れる。


「こんなの勝てるわけ無いじゃん!」


3メートル程の巨大なゴブリン1匹、杖を持ったゴブリン2匹、棍棒持ち2匹が出現した。


(逃げるか……?)


一瞬そんな考えが頭をよぎった。


だが、扉の大きさを見て意味が無いことを理解した。


「やってやるよ!」


俺は戦うことを決意した。


すると、棍棒持ちは走ってきた。


「おらっ!」


剣を横に振ると、右にいたゴブリンの首は飛んでいった。

しかし、大きなゴブリンは退屈そうに佇む。


そして、左も殺そうとした。


「なんだ!?」


杖を持ったゴブリンが一斉に杖を回す。

嫌な予感がしたので、右に倒れ込んだ。


その刹那、背中が燃えるように熱くなった。

どうやら、炎の弾丸が飛んできたらしい。


(魔法使いか……!厄介だな!)


ゴブリンの死体に手を伸ばし、スキルをコピーする。


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スキル「身体強化」をコピーしました。


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体が一気に軽くなったので、杖を持ったゴブリンに飛びかかった。


「喰らえ!」


剣で心臓を一突きしようとした。


「え?」


体に衝撃が走る。

壁に飛ばされた様だ。


(見えなかった……)


巨大なゴブリンは凄い速さで拳を突き出したらしい。


腕から血が流れていく。

ゴブリン達は段々近づいてくる。


「コピー」

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