第7話 詩⑦

こんな晴天な日に貴方と会えるなんて

奇跡みたいね

この空に虹が架かるように

二人の恋もいつかは実りますように……

ねぇ、神様お願い

私をもっと見てよ

貴方の瞳(め)で溺れたいの

愛してるって言ってみて

そしたら私はきっと幸せになれるから

あぁ、神様どうか教えて

私のどこが悪いのかしら

誰よりも尽くしているつもりなのにどうして

ねぇ、神様答えてよ

私が一体何をしたと言うのですか

あぁ、神様許して下さい

もう二度と悪いことしないから

だからもう一度チャンスを与えて下さい

そうすれば今度こそ上手くやれるはずです

ねぇ、神様聞いていますか

私の願いを聞いてくれませんか

あぁ、神様助けてください

このままじゃ私おかしくなりそうなんです

だから早くあの人のもとへ行かせて下さい

どうして貴方と会えないの

いつまで待っても来てくれないの

会いたい会いたい会いたい

どうしたら来てくれるの

ずっと貴方だけを想っているというのになぜ気付いてくれないの

あぁ、貴方に会いたい

今日も貴方の事を考える

また同じ夢を見ているのだろう

でもその夢の続きはとても幸せだった

目が覚めた後は決まって切なくなるんだけれど

今日もまた貴方を想うだけで

それだけで胸の中いっぱいになって苦しくなる

どうしていつもこうなるの

貴方を愛しているのに

この気持ちを伝えればいいだけなんだけれど

なぜかそれができないの

ただ側にいる事ができたなら

それでよかったんだけど

今ではそれすら難しい状況にあるんだけれど

今はただ待つしかできなかったとしても

それでもかまわないと思うほどに強くなれた気がするんだ

貴方を愛する心は事実に変わりはないから

たとえ叶わなくてもいい

想い続ける事ができれば

何もいらない

貴方さえいれば他には何も望まない

もし許されるならば

貴方の隣にいたかったけど

それは無理だとわかっていたし

最初から諦めていたはずだったのに

どうしても忘れられなくて今でもまだ引きずったままだけど

そんな弱い自分を変えたくて

少しでも強くなれたらと思って始めた歌を歌う事で

少しだけでも変われたらと思った

今までとは違う何かを感じられたらいいなと思いながら

歌い続けてみたら少しずつだけれども変わり始めているような感じがしていた

歌う事は楽しいと感じる事ができてきたし

何より自分の声が好きになれた

これから先もこの道を進んでいこうと思っている

そしていつか必ず叶えたいと願っている事があるから

それまであきらめずに頑張っていくつもりです

今の自分にできる事を精一杯やってみようと思います

どんな時だって前を向いて歩いていく事ができると信じています

もしもこの世界にたった一人しかいない大切な人が突然いなくなったとしたら

その時自分はどう思うだろうか

悲しくなって涙を流すんだろうか

それともそれを受け入れてしまうんだろうか

どちらにしても辛い事にかわりない

想像したくもないけれど考えてしまった

もしも自分が死んでしまった時は誰か泣いてくれる人はいるんだろうか

家族とか友達とか恋人がいたとして

みんなにはちゃんと伝えておくべきなんだろうか

残された人達へのせめてもの償いだとは思っていないけれど

やっぱり心配かけたくないという思いがあるから

できるだけ迷惑をかけないようにしたい

一人で悩んでいても仕方がないから思い切って相談してみることにした

すると意外な答えが返ってきた

そんなに深く考える必要はないんじゃないかと言われた

私は貴方を愛し続ける事しな出来ない

だから貴方が死んだ時には一緒に死ぬしかないじゃないですか

貴方がいない世界なんて考えられないんです

だからお願い死なないでください

いつまでも私の側で笑っていて下さい

貴方と一緒に過ごす時間は本当に楽しくて幸せな時間です

こんな時間が永遠に続けばいいと思っていたのですが

ある日を境に急に元気がなくなったように見えました

最初は疲れてるだけだと思っていたんですが日に日に落ち込んでいったようでした

貴方の笑顔を見る事もできなくなってしまいとても辛くなりました

それからしばらくして貴方は静かに息を引き取りこの世を去ってしまいました

最後に貴方の口から聞きたかった言葉があったのに言ってくれなかった

どうして私を置いて先に逝ってしまったの

私はまだ貴方に伝えていない事があるのに

貴方と過ごした日々は決して忘れることなどありません

貴方に出会えて良かったと心の底から思っています

貴方との思い出を胸に抱いたまま生きていきたいと思います

貴方と出会えたことで私の人生は大きく変わったと言ってもいいでしょう

貴方と出会っていなかったらきっと今頃ここにはいないはずです

貴方と過ごせた毎日はとても幸せだったと言えるでしょう

貴方と過ごしてこれたことに感謝しています

貴方と巡り会えなければきっと今も独りぼっちだったかもしれない

貴方と二人で歩いた道も今ではもう歩くことはできないけれど

貴方と見た景色や貴方と交わした会話を忘れることはないでしょう

貴方の温もりも貴方の優しさも全て覚えているから

貴方と過ごしたこの時間を決して無駄にする事なく生きていきます

貴方の分までしっかりと生きることが私の使命だと思うから

貴方と出会えた事で私の人生が大きく変わる事になったのだから

貴方との出会いを大切にしてこれからもずっと貴方の事を思い続けていきます

貴方の側にいられるだけで幸せだったのに

どうしてあんなにも求めてしまっていたのだろう

貴方の気持ちも知らずにただ自分の都合ばかり押し付けてばかりで

今更後悔しても遅いのに

貴方の側に行くことさえも許されないのなら

いっそこのまま消えてしまいたい

貴方が先に逝ったせいで悲しい私だけが残されてしまった

貴方の居なくなった世界でこれからどうやって暮らしていけばいいのかわからない

貴方の代わりになれる人はいないのに

貴方の事が大好きだったのに

貴方の事が誰よりも愛しかったのに

貴方の事を誰より大切に思っていたのに

貴方の事を一番に考えていたのに

貴方の事を誰よりも想っていたのに

貴方はもういない

貴方の声も聞けないし

貴方のぬくもりを感じることもできない

貴方の笑った顔も怒った時の表情も

貴方の優しい眼差しも貴方の全てが私の宝物だったのに

私は行き場を失い彷徨うだけ

そんな時にあの世に逝った人と会える山へ来た

そこで貴方に会った

会えて本当に嬉しいはずなのに

貴方の顔を見た瞬間に涙が出てきた

貴方の側にいるだけで幸せを感じていたのに

どうして貴方の気持ちに気付いてあげられなかったんだろう

貴方の気持ちも知らないのに勝手に決めつけてばかりだった

貴方の気持ちを無視して自分勝手な事ばかり言って困らせていた

貴方の気持ちも考えずにただ自分の事だけを考えていた

貴方の気持ちも考えずにただ貴方の側にいる事だけを願っていた

貴方の気持ちも考えずにただ貴方の側にいる事だけを望んで

貴方を苦しめ続けていた

貴方はずっと苦しんでいたんだね

貴方はいつも私の事を考えてくれていたというのに

貴方はいつも自分の事ではなく

いつも他人の事を優先していた

貴方はいつも周りの人達の事

考えて行動していたんだよね

貴方のその気持ちに気付いてあげる事ができなかった

貴方の側にいる事しかできなかった

貴方の苦しみに気付かず

貴方の気持ちも考えず

貴方の側にいる事だけを求めていた

貴方はそんな私を見てどう思っただろう

貴方はどんな思いで見ていたんだろう

貴方は最後まで何も言わないまま

何もできずにいる私に微笑んでくれた

貴方は最後の力を振り絞って

精一杯の笑顔を作ってくれていた

貴方のそんな姿を見て

私はただ泣く事しかできなかった

貴方の事が本当に好きだったのに

貴方の本当の気持ちに

私は今まで一度も気づくことができなかった

貴方の事を本当に

私は心の底から

貴方を愛していました

貴方がいなくなった今でも

貴方の事は忘れません

貴方と過ごしたこの日々は

一生の宝になるでしょう

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