鏡を使えない引きこもりといわゆる天才美少女

ガウテン

第1話 故に引きこもり

 私は世間一般で言うところの引きこもりというやつだ。


 朝は午前10時過ぎに起き、朝食は食べない。

 その後午後3時ころに昼食をとりその後はお腹がすいたら部屋にためてあるお菓子でお腹を満たす。


 そして週2回の高校のオンライン授業。ただそれだけ。







 私が引きこもりになった原因はわかっている。


 それは自分の容姿についてだ。

 物心ついたころから私の敬愛する幼馴染のルイちゃんが私は「ブス」だと教えてくれていた。

 だから私の容姿はブスだ。


 だってあのくてルイちゃんが嘘をつくわけがない。


 けれどまだ私が今以上に無知でアホだったころはルイちゃんを信じることができなかった。

 両親は私のことをかわいいと言ってくれるけど結局は身内の言ってることだった。


 ルイちゃんに相談するとやっぱり私はブスらしい。







 そんな日々が何年も続いた結果、私は自分の顔がわからない。


 相貌失認や醜形恐怖症などとは違い、解離性の認識障がいらしい。


 鏡や窓などに移った顔を見ても自分とは思えない。

 たまに部屋に知らない人がいると言って発狂してしまうこともある。







 両親はこんなブスで無知で無能なアホのことを家族といってくれるけどそれが私には苦しくて耐えられなかった。




 だから、引きこもった。


 学校だけじゃなく家の中ですら自分の部屋からはめったに出ないほど。


 家族にもわざと会わないよう生活のすべての時間をずらしたりもした。






 そして出来上がったのが、不健康色白もやしコミュ力皆無ブス無能。


 スマホやテレビは全くと言っていいほど見ないし、パソコンですら音楽を聴くかオンライン授業の時しか使わない。


 いつもは漫画や文学系の小説、ライトノベルなどを読んで一日が終わる。




 こんな人間のよくない部分を詰め込んだような奴を養ってくれて本当に両親には感謝しかない。


 そんなことを考えながらだらだらと漫画を読んでいると、「ピンポーン」と聞こえてきた。




 私は漫画を素早く本棚に戻してめったに出ない自分の部屋から素早く玄関に向かう。


「おじゃましま~す」


 そこにいたのは紛れもない天使がいた。

 天使というより天上の神々ともいえる後光を指して私の幼馴染である天羽ルイはたたずんでいた。


 ただなぜか驚いた様相であった。


「ル、ルイちゃん。お、おは・・・ぐふっ!」


 興奮しすぎた私は階段から滑り落ちた。


 幸い下から2段目だったからそこまで大事にならなかった。


「お、おは、おはよう。」

「あら、おはよう。紫水











「ふふっ。もう、そんな顔しててはだめよ。紫水はブスなんだから、さらに不細工になってしわうわ。本当に仕方のない子ね。」


 そう言い女神は眩しいほどの微笑でこちらを睨んでいた。







 私が不登校になってから今年で3年目。

 中学2生から不登校になり高校1年生の今でも家を出れずにいる。




──────────────────────────────────────


どうもこんにちは「ガウテン」と申します。



最初は引きこもりの主人公の現状だったりの説明がほとんどだったのであまり面白くなかったと思いますが、次の話では、紫水とルイの絡み多めなので気が向いたら読んでみてください。




では、また。

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