第2話 死
家族だった犬の死
顔は、ぐちゃぐちゃになる涙や鼻水で、家のチャイムが今鳴っても居留守する。この顔では無理だし、こんな時に出る気もない。
落ち着いた後に家族みんなで、その子の葬儀に出向く。
最後には空高く煙が、立ち上ぼり…見上げた晴天の空に行った。うちの子、可愛い子……「またね」と声にださないまま呟いた。
家に帰宅するも、玄関に走り来る可愛い子は居ない。そこでまた、崩れてしまう気持ち……
なのに、夜になったら、お腹が空いてきた。昼も食べてないし、当たり前だけど不謹慎ではないか、悲しい日にも人は、お腹が空くんだなぁと思いつつ夕飯を食べた。
生きているから、当たり前のことかぁ……「食べたよ」と、可愛い写真に話しかけた日。ありがとう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます