第41話
僕はじいちゃんに
尋ねていた。
アカネはもう
そっちにいったのか?
ちゃんと
見つけてくれたのか?
一体神田さんは
誰だったんだ?
何のために
僕を過去に?
神田さんは
今どこにいるのだろうか。
“雄大、君ならできるさ。いつでも見守っている”
神田さんは
最後にそう言っていた。
……あれ、
俺は“木口です”としか
名乗ってなかったのに
何で名前を知ってたんだ?
何か縺れていた糸が
解けていきそうな感覚を覚えた。
それを逃がさないように、
ゆっくりと
頭の中で整理していく。
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