第25話

彼女の髪を

くしゃくしゃに撫でてやり、


皿を流しに片して

コーヒーを淹れた。


戻ってみると、

彼女はまたベッドに戻り、


テディベアを抱えて

静かに寝息をたてていた。


コーヒーを

テーブルに置いて


ベッドの脇に座って

彼女の顔に

かかった髪を一束

かきあげてみる。


丸みの帯びた額に

そっとキスをした。


彼女の首の下に

腕を通して

腕枕をしてやると、


彼女の顔が

穏やかに微笑む。


苦しくないくらいに

抱きしめて、


僕はいつの間にか

眠っていた。

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