第四章　彼女の変化

「別れる！」

晴奈の部屋に晴奈の怒鳴りが響く

『別れるとか言うなよ！』

「成也が悪いんじゃん！」

あれから…

顔をあわせるたびに些細な事で喧嘩になっていた

“別れる”

晴奈の口から最近よく聞く言葉

二人を引き裂くような

そんな言葉を晴奈は簡単に毎日のように繰り返す

『ごめんって…

だから

別れるとかゆーなよ』

怒った晴奈を強く抱き締める成也

「一人になりたい」

そんな成也を突き放すように晴奈は成也の腕の中からすり抜けていく

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