第81話
しかし成也の病気はゆっくりと、そして確実に進行していたー…
『そろそろ帰ろっかな』
脱ぎ捨ててあった上着をはおり立ち上がった
「明日もくるでしょ?」
『おう!つか俺のケータイ知らない?』
散らかった部屋の物をどけながら成也が聞く
「え?それポケット入ってんじゃん」
『え?』
そう言われポケットをみるとポケットからストラップが出ていた
『あっ本当だ!』
「普通はじめに見るでしょ」
晴奈はそんな成也をみて笑っていた
チュッ
帰りぎわのキス
『じゃあまた明日』
「うんっ」
『あっケータイ忘れた
どこ置いたっけ俺』
「え?ポケットってさっき…」
晴奈はキョトンとした顔で成也を見ていた
『あぁ…ごめん』
「…成也大丈夫?」
心配そうに成也を見つめる
『ちょっと忘れてただけだって!
…じゃあなっ』
外にでて成也は思わずしゃがみこんだ
『あぶねぇ…バレるかと思った』
この先の不安に押し潰されそうになりながらも成也は帰っていった
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