第68話
『うるせーなー!黙っとけよ!』
焦り過ぎていた自分が急に照れ臭くなった
だけど…
ちゃんと伝えなきゃ…
…もう失いたくない
『…るんだよ』
包帯を巻きながら小さな声でささやいた
「えっ何?」
声が小さすぎて、案の定晴奈に聞こえていなかった
『…晴奈に死なれたら困るんだよっ!』
自分の顔がみるみる熱くなる
こんな恥ずかしい事を言ったのに晴奈は黙ってぼーっとしていた
『おいっ!?』
少し焦ったように晴奈を揺する
「あっはい!」
晴奈も動揺しているようだった
『なんかさ晴奈、心配してるみたいだけど…
初めは確かにあんまりお前の事考えてなかったけど…
俺、ちゃんとお前の事思ってるからな!
っていうかお前しか思ってないから』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます