第60話

『いくかぁ…』


「いってこい」


聡に見送られ、成也はバイクを置いて歩き出した…






『ふぅ~…


    よし!』



ピンポーン





…………



『いねぇのかな』


成也はその場にしゃがみこんで目をつぶった






―…




どのくらいたったかな…


足しびれてきた…


『いってぇ……』




「…成也?」


しびれた足を伸ばしていると前から懐かしい声が聞こえた



『美波…』


「どしたの?うちの前で?ビックリしちゃった」


美波は笑っていた


『あ~ごめんっ!ちょっと話したい事あってさ』


成也は真っすぐに美波を見つめた



「うん?」

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