第56話

『部屋2階だから』


晴奈を部屋に入らせるとMDをかけた


スピーカーから流れてきた曲は…


美波との思い出の曲だった…

いや美波が好きな曲

それで俺もよく一緒に聞いていた


成也はベットへ倒れこんだ




もう…何も考えたくない



晴奈も何かを感じ取ったように話し掛けてこなかった




俺…本当最低だな

自分から誘っておいて…



『ごめんっなんか疲れてんだ』


成也はできるだけいつものように振る舞った


「うんっ大丈夫だよ」


寂しそうな晴奈の笑顔をみた瞬間…


晴奈の腕をつかみ…





俺は晴奈を抱いた



…頭の中は美波でいっぱいだった

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