第37話

『最近全然逢ってなくね?聡もさ、美波どうしたんだ?って…』


「あのさぁ…!」


成也が話していると突然美波が真剣な顔をして話を遮ってきた



「あのさぁ…話あるんだよね…」



なんとなく嫌な予感がした


さっきから全然笑っていない美波



『…俺も…話ある』


あの時の俺は…




そう言えば“同情”でも一緒にいてくれると思った


ただ別れたくない一心だったんだ…



「え…なに?」


美波が成也の顔を覗き込む



『あっえ…えっと…』


勢いで言ってしまったもののなかなか言いだせない成也




「…私…」


『おっ俺!!


記憶なくなるなんだ…』

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