「いいよ」

いつも誰かを睨みつけているような愛想のない表情とは裏腹に、八重歯を出してニコッと笑う美波の笑顔とそのギャップに

俺はいつのまにかひかれてしまっていたのだった

「成也ってさぁ、タバコ何吸ってんの？」

『え？セッターだよ』

「…じゃあ私もセッターにしよ～っ！」

『…ッフ

　　　……何だそれ』

それからは毎日のように話をするようになり

二人で逢ったりもするようになった

「成也は好きな人いる？」

『…いるけど』

「私もいるーっ」

『…誰？』

「Ｓ君で～す！」

『……俺じゃん』

「さあね～？」

最終的には逢って告白する勇気もなくメールでの告白をし、めでたく二人は付き合う事になった

好きでたまらなかったから、付き合えた時は本当に嬉しかった

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