第13話
玄関の前で一度深く深呼吸をする
そして家に入ると仕事が休みなのかリビングでくつろぐ母親の姿があった
ー…
成也には父親の記憶がない
物心ついた頃からずっと母親と二人で暮らしてきた
なぜいなくなったのかは聞いた事もないが父親が残していったこの家で今も暮らしている
母親は女手1つで俺がこの年になるまで育ててくれていた
警察の世話になったこともあったが、いつも迎えに来てくれた
そんな母親を悲しませたくなかったが…
『お母さん…ちょっと話あるわ』
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