第8話
家の前まで着くと玄関の前に成也の友達の“聡”が待っていた
「おい~っお前どこ行ってたんだよ?!」
いつものように成也の肩に腕を絡めてくる聡
だが成也は一点を見つめたまま呆然とした表情で聡に話しかけようともしない
「…おい?お前顔色超わりぃけど…なんかあったんか?」
聡が心配そうに成也の顔を覗きこんだ
『……』
成也の体が震える
「なんだよ?」
『……俺』
成也はゆっくりと口を開いた
「ん?」
『…記憶がなくなるらしい』
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