第82話
しばらく原付で走っていると成也が突然立ち止まった
『…成也?』
なぜかぼ~っとしている
「…どこだっけ」
『え…忘れちゃったの?』
「……」
成也は黙っている
『成也…?』
「あっごめん思い出した!」
すると成也は振り向いてニコッと笑う
『もう~しっかりしてよ~!ボケるの早いよ~!』
晴奈は成也の背中をパシンっと叩いた
「あはは~…」
本当は…
この時、気づくべきだったのかもしれないね…
晴奈には成也といる事が
幸せすぎて…
全然予想もしなかったんだ…
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