キミノ名ヲ。③ ~アオノクニ~ 【完】
梅谷 百@2022/2/25『天詠花譚』
表紙
会いたい、と何度も思った。
狂ってしまいそうなくらい、何度も。
赤の海に立っていても、
青い悲しみの底に沈んでいても、
何度も、
何度も、
繰り返し、願う。
もう一度私の名を呼んでくれることを、
もう一度、君の名を呼べることを。
寂しさに溺れながらも、ただ願う。
このアオノクニで。
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