第78話
だってこんなに格好いいんだもん!容姿超端麗だもん!エースだし!
そんなことが一瞬で頭の中を巡り巡って。少し責めるような口調になってしまった。
「…言ってもらえることも、あるけど。それは、顔すら知らない人とかで。」
「………、」
「橋本さんみたいに、仲いい人にそんな風に面と向かって言われると照れる、って言うか。」
固まってしまった。かちん、と。
それはもう、時が止まったかのように。ぴたっと。
『橋本さんみたいに仲いい人』って、言いましたよね?今。
「呉月くん、私のこと仲良しだと思ってくれてるの…!?」
「え!?違うの!?橋本さん、俺のこと嫌いなの!?」
嫌いなわけ、ない。
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