第53話
* *
ドキドキ、鳴り出した私の心臓。身体の中心。
胸が高鳴る、というよりは、何か悪いことをしてしまった時のような。怒られる前のような。
緊張の、ドキドキ。
呉月くんは、いつも私よりも学校に来るのが遅い。
私が、ロッカーに荷物を片付けていると丁度登校してくるようなタイミング。
今日もそれは変わらなくて、リュックをロッカーに押し込んでいると、目の端に映ったエース。
来た…!
「橋本さん、おはよ。」
「お、はよう…!」
いつも通り、それだけ言って私の後ろを通り、自分の席に向かっていったエース。
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