第45話

ドリンクを飲みながら、色々話し始めようとしたとき。





カランカラン、音が鳴る。




それは、私たちがこのカフェに入ってきたときに鳴った、あのベルの音。



それは、つまり、誰かお客さんが入ってきたという訳で。




ドアに背を向けて座っている私と、ドアを見ることができる位置に座る千織。




「それよりさー…、」




話を変えようと、千織のほうに顔を上げると。



驚いたような表情を浮かべる、親友。




「え、どうしたの?」



「しー!黙って!」



「はいすみません。」



小さな声で怒鳴られる。…小さいけれど、威力はばっちり。

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