第27話

エース兼偏差値モンスターの容姿超!端麗な呉月くんを前にして、その焦りは増幅。




「あ、あ、あのさ!き、昨日彼女さんと帰ってたね…!エース、彼女いたんだ!し、知らなかったなー」



「………………。」




…完全に話題チョイス失敗したよね。


焦りすぎて1番気になってたこと、聞いちゃったよね。



ああ、やらかした。



少し固まったエースの姿を見て、後悔が波のように押し寄せる。



でもエースは一瞬固まっただけで、すぐに柔らかい笑顔を浮かべた。




ああ、きっとあの彼女さんのこと思い出してるんだ。




「見られたかー。校舎んとこにあんま人いなかったから油断したなー。」




柔らかい笑顔から、照れ笑い。


そんな表情見たことないよ。


初めて、見た。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る