第24話

クラス中の視線を集めて、けらけら笑いながら、くるくるくるくる。



もちろん、私のそれも、呉月くんのそれも奪っていく。



そして暫く回り続けて、きっとみんな少しずつ気づき始めた。



楽しく廻っていた本人たちも気付いたみたい。




「てか、これ誰が音楽止めんだよ!」



「つか俺目回ってきたわ!」




ぎゃははは、と笑い始めて、「あー、目回った。」とか「疲れた。」とか言いながら、皆が円形に並べられた椅子に座る。



ん?、可笑しくない?



咄嗟に呉月くんの方を振り向くと、呉月くんも楽しそうに笑ってる。




「おかしいよね?やっぱり。」



「おかしいでしょ、ルール的に。あいつらルール知らないのかな?」




そう言って、2人でくすくす笑っていると、椅子取りゲームメンバーの呉月くんの友達が、エースに挨拶する。

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