僕のことがキライな彼女

@JULIA_JULIA

僕のことがキライな彼女

「ウチ、アンタのことキライやねん」


「えっ、なに? 急に・・・」


「急やあらへん。前から思ぉてたよ」


「あ、そう・・・。ゴメンね、僕がなにかイヤなことを───」


「あー! いらん、いらん! そんなんいらん! 謝られても、なんにもならへんし!」


「そっか・・・。じゃあ、どうする? 別れる?」


「別れる? ちょっと待ってぇな。ウチら、付きうてへんやろ?」


「え? そうなの?」


「そうやろ! ウチもアンタも、「付き合おっ」って、言うてへんやん!」


「言ってはいないけど、てっきり───」


「怖っ! なんで勝手に付きうとることになってんの!? お~、怖っ!!」


「・・・じゃあ、もう会わない?」


「そうは言うてへん」


「キミは、どうしたいの?」


「ウチ・・・、ハッキリせん男は、キライやねん」


「?」


「やから・・・、ハッキリ言うて欲しぃんやけど・・・」


「・・・好きだ、付き合おう」


「うん・・・。ウチも、好き」



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

僕のことがキライな彼女 @JULIA_JULIA

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画

同じコレクションの次の小説