月
少ない予定の中に
川をせき止める仕事を入れた
簡単なことだ
ただその仕事の先に何もない
次の日には川は元に戻って
多くの夢を流してしまう
この前は星を摘んで隠していた
できるだけ目立たない星を
ちょっとだけ見えなくしていた
誰か気付いたのだろうか
戻し忘れた星が
一つ干からびているのだけれど
ただ月には触れられない
あれは自意識が強すぎて
どこでも叫んでしまうから
遠い銀河に投げたら
明るい恒星を目指してしまうから
回り続けるのを止めてはいけない
輝き続けるのを揶揄してはいけない
月の仕事はお断りなのです
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