第2話 自由の爆弾

叔母おばすすめで、ある男は平和な中立国ちゅうりつこくの兵隊に入隊にゅうたいした。叔母は彼の2年間の勤務後きんむごに貰える高額な退職金たいしょくきんが目当てでした。彼は嫌でしたが今まで育ててくれた恩もあり入隊することに決めました。ところが彼が兵隊になり1年経った頃その国は隣の国との戦争に巻き込まれた。


法制度ほうせいどは無理矢理改正かいせいされて彼は退役たいえきしたくてもできなくなったのでした。。彼は思いました「こんなことなら入隊なんかしなければよかった。しんどかったけど、配送はいそうの仕事を続けていればよかった」と。


戦禍せんかはますます拡大していき、たくさんの人々が死んでいきました。そんな中、その男は地理に詳しかったということで敵国に爆弾を運ぶ任務が言い渡される。その爆弾が爆発すれば、この戦争が終わると上官じょうかんから言われた。「戦争が終わるなら」と思い、悩んだがその命令を受けることに決めた。


爆弾を運ぶ日、その日は予定と違い大雨が降っていた。爆破する隣の街の中間ちゅうかんまで爆弾を運ぶと、見知った上官が待っており「任務変更で、植民地の反乱が起こったので、そちらの戦いに加わってくれと命令を受けた。」男は行きたくなかったが、後衛の援護ということで了承して、植民地に向かった。


男が植民地に着いた頃雨が勢いを増し、大きな雷が落ち始めた。戦争は一時休戦いちじきゅうせんし、見張りの仕事をしていると一際大きな雷が、自分の住んでいた国と敵国との間に落ちました。するとものすごい爆発音ばくはつおんがし自分の国と敵国てきこく跡形あとかたもなく消え去りました。戦争が終わりました。その男の表情は悲しい表情でしたが、心はどこか解放された気分になっていたのです。

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