第4話 恋のライバル(高校3年・冬)

クリスマスが近づく頃、陸はある噂を耳にした。美咲に告白しようとしている男子がいるということだった。


翔太「おい、陸。藤田に告白するやつがいるらしいぞ。お前、どうすんだよ?」


陸「…どうするって、別に…。俺、関係ないし…。」


翔太「おいおい、そう言ってる場合かよ。ずっと気になってるくせに、このままじゃ後悔するぞ?」


翔太の言葉に、陸は焦りを感じ始める。美咲に他の誰かが近づくかもしれないという不安が、心を締め付けた。


陸「(今言わなきゃ、もうチャンスはないのかもしれない…。でも、どうやって…?)」


しかし、陸はそのまま美咲に告白する勇気が出ず、時間だけが過ぎていった。

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