第5話 三島由紀夫『詩を書く少年』

 短編集を読んでいます。頭からじゃなくて、なんとなく気になるやつを。そうすると、今の自分に合ってるものに出くわす可能性があるから。本にはそういう楽しみもあると思う。


 あと、相変わらず1日1作だけ。カッコよくいえば余韻を楽しみたい……。いや、そんな大人な精神ではなく、少し時間が経つと自然とわかることがある、という下品な態度の方が正しい。


 今回は『詩を書く少年』。


 創作するとき、何が自分の内面で起こっているかが書かれている。これ自体はとても面白かった。


 創作している自分に「ぱあぁ✨✨」となったことがある方にはぜひ目を通してほしい。文芸偏差値25が「ぱあぁ✨✨」と表現することを、偏差値80が書くとこうなるんだぁ……ってなります。その筆の力の差に絶望するか感動するかはあなた次第ですw 私は「ぱあぁ✨✨」が関の山なんで、しかと胸に響いたぜ(ポプテピ)。


 とはいえ、そんな内面の話だから、わっかんないところも多くて。社会的な経験ならそれこそ見聞きしたことで推測可能だけど、こういう感覚的なものは次元が違うんだなと。特に、最後がわからん。結末自体はわかるけど、理由がらわからん。いつか、体感的に「そういう意味かー」ってわかるようになりたい。


 三島の美しい文が詩的な見方、表現から来ているとしたら、なんとなく納得しました。「詩は芸術の中で一番格が高い」と、友人の文芸神話生物が教えてくれていたので、それが組み込んであるなら美しさと強さが両輪出るかぁ、と。


 

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