中学までは嫌われ者だった陰キャぼっちオタク。高校には彼に救われたネット友達(美少女)たちが全員集まっててモテまくってる件。

踊る標識

プロローグ

 新崎あらざき 浩介こうすけは中学時代まで、陰キャぼっちのオタクとして常に周囲から嫌われて生きて来た。


(はぁ、今日から高校憂鬱だ……)


 今日から始まる高校生活にも彼は一切期待をしていない。


 なぜなら、浩介が入学した高校は彼が通っていた中学の生徒が多く入学することで有名な高校で、今までの顔見知りが山ほどいるのだ。


 心機一転して新しい自分になることも不可能だ。


(早く帰って、ネットでみんなと話したい)


 入学式の最中、浩介はそんなことだけを考えて過ごしていた。


 彼はネットではボカロP、VTuber、Web作家といった活動をしていた。


 学校生活はまったく充実していないが、ネットでの活動は非常に充実している。リアルではぼっちだが、ネットには活動仲間がたくさんいるのだ。


 そして……。


 ――その仲間たちが実は全員美少女で、しかも全員が今この体育館で入学式に参加しているということを、彼はすぐに知ることになるだろう。

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