空を行く

一度だけ差し伸べてくれた手を

振り払った僕 

心が荒れるような後悔を

噛み締めて染まる


君はお城に連れてかれた

届かないダイヤになって

ほんとは一緒にいたいのに

僕はダンボールだからと

俯くことしかできなかった


ああ神様もし夢が叶うなら

僕を星にして

君に負けないぐらい

輝いてやるんだ


いつだってそうだった

君は頷いてくれた

僕が呆れるほどの嘘ついても

でも今は違うだろう


僕はあれから鳥になって

駆けめぐるこの空を

君の知らない

大きな道を行く




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

そら ゆず。 @tansansui-ramen

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画