129 モンスターマスターお披露目
「こんばんは、ゴッデス公式チャンネルにようこそ」
「本日はチャンネル本格始動前のテスト配信となっています。場所はゴッデスが占有契約をしたダンジョンです。正確な場所は内緒とさせていただきます」
「ゴッデスで独自に入手した通信中継機の性能テストも兼ねていますので、何人かのDチューバーの方たちにもご協力していただいております。背後でその人たちが見えることもあるかもしれませんが、ご愛嬌ということでよろしくお願いします」
「さて、では私ですが、本日はゲームに挑戦してみたいと思っています。これでも大学の頃まではやっていたのですが、社会人になったぐらいから徐々に遠退いていましたので復帰ですね。最近話題のXwitch2を手に入れましたので、ファンタジーフィールドのデッケーナ大陸エリアランク上げをしたいと思います。協力してくれる方募集中ですので、ファンタジーフィールドをお持ちの方は是非とも。クロスプレイ可能です」
:おいおい、なんだこれ?
:偶然に見つけたんだが、どういうことだ?
:ダンジョンおじさんw w w w
:え? ここってダンジョンなのか?
:ダンジョンでゲーム配信って、なに考えてんだよ。
:いや、この背景……海ですけど?
:海だよなぁ?
:どこのダンジョンだよ?
:そんなことよりダンジョンおじさんと協力プレイするチャンスぞ。急げ。
:ふっ、もう遅い。
:ああああああああああああああ参加できなかったああああああああああああ‼︎
:え? 待って、ミミミちゃんも新規の場所で掘り掘り生配信してるんだけど、もしかして同じダンジョン?
:なっ? 水着という新境地だぞ。
:ミミミちゃんの水着だと⁉︎
:それはもう胸部装甲が破裂するんじゃないか?
:ズレるの確定だろう。今夜ついにBANの日か。
:待てお前ら、ダンジョンおじさんの背後に写ってるの、インリンとユーノじゃないか?
:ほんまや。
:しかも水着。
:どうなってんだよって……。
:ああああっ!
:一兆円の女がサーフィンしとるw
:もうなんなんだよこれ。
:なんでこのシチュで、このおっさんはスーツ姿なんだよ⁉︎
ヒー子に作ってもらった通信中継機のテストをするということで、占有契約したダンジョンで生配信をすることにした。
とはいえ普通のテストでは面白くない。
なんて言ったのは私ではない。
ヒー子自身だ。
「どうせなら、同時に複数の配信をしてみない?」
なんてことを言い、クレアがそれに同意した結果、私、ミミミ、ピロアーネの三人がそれぞれに生配信をすることになった。
まだ欲しいというので、ミミミがインリンとユーノにも声をかけた。
件のダンジョンが海だということでじゃあ泳ごうと言い出したのはピロアーネだ。
このダンジョンに海があると聞いた時から考えていたらしい。
しかしダンジョンなので危険がある。
その危険には私が対応することになった。
まぁ、お披露目としてちょうどいいだろう。
:待って、海だけど、ここってダンジョンだろ?
:だよなぁ。S級が二人いるとはいえ、油断しすぎじゃね?
:って、おいおいおいおいおい!
:モンスター!
:モンスター? 人間……じゃないな、耳長い。
:モンスターが近づいて来てるぞ!
:エルフだ。色的にアイスエルフか?
:雪フィールドの暗殺者じゃねぇか。なんで海にいるんだよ。
:ていうか、ダンジョンおじさん無反応なんだけど?
:次郎さん逃げてー!
:ゲームに集中しすぎだよ。
:いや、なんか変じゃね?
:武器持ってないし、なんか袋抱えてる?
:は?
:え?
:なんで?
:おおい、どういうことか誰か説明してくれ。
:覚醒者いるんだろ?
:わかるか!
:アイスエルフがダンジョンおじさんの前で袋をひっくり返したら、そこには大量の魔石がありました。説明は以上だ。
:わかるか!
:見たまんまじゃねぇか。
:ダンジョンおじさん、解説プリーズ!
「おっと、失礼しました。彼はアイスエルフ。ご覧の通りダンジョンモンスターです」
「ですが、正確にはすでにダンジョンに属しているのではなく、私に属しています」
「秘密はスキルです。この前、とある少年の覚醒者と出会ったのですが、その方が持っていたスキルが特徴的でして、そして私の弱点を補うのに適していると思いましたので、頑張って身につけました。そのスキルは【モンスターマスター】です」
「すでに複数体のダンジョンモンスターの支配に成功しています。私は彼らの能力を補助し、回復することで、私の弱点である直接戦闘の弱さを補うことができた、ということです」
「今回の通信テストのために参加してくれたDチューバーの皆さんの周辺は、全て、私のモンスターたちによって安全を確保しています。その証拠がこの魔石ですね」
:モンスターマスター
:ええ。
:いや、あったらいいなってスキルではあるけど……あるんかい!
:うわ、まじか。
:ダンジョンおじさんが一人軍団になっちゃったよ。
:ミミミちゃんの配信を見に行きたいのに、ダンジョンおじさんが気になって動けない。
:ピロアーネ、ミミミ、インリン、ユーネの水着姿があるのにダンジョンおじさんから離れられない俺たち。
:え? もしかして他にもモンスターがいるのか?
:ダンジョンおじさんに奉仕するアイスエルフ……有りね。
:有りかぁ。
:よっしゃああああ、参加できたぁ!
:ゲームとかどうでもええわ!
:ダンジョンおじさん、もっと、もっとモンスターマスターの説明してぇ。
視聴者の反応は良好のようだ。
通信中継機のテスト、そして【モンスターマスター】のお披露目は成功と言えるだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。