第3話 ライラとエレノアとの出会い
ライラとの出会いは、6年前。
俺とライラが12歳のときだ。
俺はあまりの自身の弱さゆえ、格闘術の道場に通っていた。
そんなときに、俺の後に道場に入ってきたのがライラだった。
ただ、俺ははじめ、ライラが男だと思っていた。
なんといっても、ライラの男勝りな性格が勘違いを生んだのだ。
俺は、陰部がヤマタなだけあって、男同士で陰部を見せ合う遊びをしていた。
例にもれず、ライラにもそれをやってしまったのだ。
後になって聞くと、その時、ライラはもう他にお嫁にいけない、と俺との結婚を決めていたらしい。
まあそれがきっかけで、ライラは俺のことを当時から好きだったらしい。
それから俺が15歳になると、俺は武者修行の旅に出た。
これがライラとの別れだ。
俺は冒険者として名を馳せ、「ヤマタのオロチ」という異名を得た。
それを知って、ライラも冒険者にあこがれ、俺を追うように旅に出たという。
俺はライラと入れ違いで村に帰ることとなった。
そのときに俺は親父から、「俺のヤマタを8つの魅惑の穴に挿れしとき、俺の能力は覚醒する」という言葉をもらった。
それから、俺の旅の目的は、8人の美しい嫁をめとることとなったのだ。
そうして、俺は旅を続けると、
「炎の指輪、水の指輪、大地の指輪を探した勇者にはわしの可愛い1人娘をやる」という大富豪ゴールドマンのうわさを聞き付けた。
そう、このゴールドマンの1人娘こそ、エレノアである。
俺は3つの指輪を探し出す道中でたまたまライラと再会、意気投合し、一緒に旅をすることとなったのだ。
なお、この時点ですでにライラは抱いている。
そうして、3つの指輪を集めた俺は、結婚式を行い、今に至るというわけだ。
さて、俺はゴールドマン邸にいる。
旅に出る前に、エレノアの父であるゴールドマンに挨拶をしに来たのだ。
「お父さん、式を挙げてもらってありがとう。
エレノアは必ずや幸せにするよ。」
「なんだと!?
どの口が言うのだ!
嫁を2人もめとりおって!
そんな話、俺はきいとらんぞ!」
やはり、昨日の神父といい、ご立腹である。
「お父さん、俺は2人を平等に愛する。
何の問題もないだろう?」
「お父さんと呼ぶでない!
3つの指輪を集めたのは確かだからな、娘はやるが、本意ではないのだ!」
全く聞く耳を持ってくれない。
「娘さんは極上です、美人で礼儀正しく、エッチも上手い。
こんな女性を大切にしない男などいない!」
「父親の前で人の娘のエッチの話などするで ぬわーーーーーい!!!」
どうやら余計に怒らせてしまったようだ。
何か悪いこと言ったか、俺。
エレノアを褒めちぎったんだがな・・・。
「さっさと出ていけー!
娘には大金を持たせてある、娘のことはくれぐれも大切にせい!!」
文句は言っているが、金はくれるようだ。
なんだかんだで応援してくれているのだろうか。
俺たちはゴールドマンの町を出発した。
「父はああいっていましたが、オロチさんのことは認めているんですよ。
きっと、恥ずかしい気持ちと寂しい気持ちを怒りでごまかしているんです!
だから、気になさらないで、オロチさん!」
エレノアは俺をフォローした。
「ああ、気にしてないよ。
だって、俺にはエレノアという最高の妻がいるんだからな。
どんなことだってへっちゃらさ!」
「まあ、オロチさんったら///」
「なあオロチ!
オロチの旅は8人の花嫁を探すことなんだろ?
次のあてはあるのか?」
ライラが質問した。
「いや、特にないな。
急ぎの旅でもないし、人助けでもしながら各地を回ろうじゃないか!」
花嫁のあてなどそうそうあるはずもない。
のんびり探すさ。
こうして、俺とライラ、エレノアの旅は始まったのだ。
次に訪れる村で、ライラとエレノアがあられもない姿になることは今のオロチは知る由もない・・・。
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