天からの贈り物

ストラくん

第1話 プロローグ

野球しかない世界があれば

俺の名前はトラタ、ごく一般的な野球少年、いや、野球馬鹿だ。ほとんど野球のことしか考えておらず今からある塾なんかでも勉強そっちのけで野球速報なんかを見たりしている。ただそんなサボりが通用しない時がある。それがテストだ、学生を経験した誰もが「テスト」と聞いていい思いはしないだろう。ただ俺は野球馬鹿なため人並み以上にテストが嫌いだ。そんな大っ嫌いのテストが、今からあるのだ

「はぁ…テストマジでダルいな…サボりたいけど流石にヤバいからなぁ…」

窓の外を見ながらそんな愚痴をこぼす

野球しかない世界があれば

これが俺の口癖であり願望だ。

たまに無意識に言ってしまうことがあるのだが、前に親に説教されている時に言ってしまって1時間説教コースが某コンビニ運営もびっくりの300%増量キャンペーンになってしまったことがある。まぁ結局野球の事を考えてたら一瞬だったんだけどね

そんなことを考えていたら人生で最も嫌いな時間とも言えるテストの時間がやってきた。

「まぁ、今日だけ頑張るか」

気合いを入れてテストに臨むもやはり頭の半分は野球のことを考えていた。

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