聖剣伝説 〜乙女の姿しばしとどめむ〜
@rabao
第1話 旅立ちの朝に 〜密かに洗うパンツ〜 ①
『!?・・・!!』
14歳の明け方だった。
突然の快感がスローモーションのように襲ってきた。
白い・・・、白い空間だった。
ここがどこなのかは分からないが、その空間に白く透き通るような女性が輝きながら、薄くまとった衣をふわりとはだけた。
丸く膨らみのある光沢は、僕の瞳を貫通して大脳の奥に突き刺さった。
ゆらゆらと揺れながら落ちていく衣は、輝く存在をあらわしにしていく。
すべてが僕の前に現れた時に、僕の体はその輝きの中に優しく羽毛のような肌触りで包まれていった。
僕を包む輝く女性は、全身を僕にまとわりつかせ、そのやさしい肌触りで僕を溶かしていく。
僕の瞳を見つめながら、彼女の口づけが僕の口唇を押し広げていく。
僕が彼女に入り込むのと、口唇から差し込まれた甘く蕩けるような感触が、僕の上あごの表面を撫でるのはほぼ同時だった。
!!〜〜ッ!ッ!
快感と同時に脳内に直接、美しい声が響いてきた。
『勇者よ、そなたに我が魂の一部を授けた。』
『我が求めに従い、この世界で鬼と化した少女達を救い出し、この世を平和で満たすのだ。』
『そのために、そなたは生まれ、我は我が一部である聖剣をそなたに託したのだ。』
『よいか、その聖剣に宿る力の源は己の・・〜〜・・・放つことまかりなら・・』
『必ずこの地に・・・て・・ぞ・』
股間の冷たさで覚醒していく意識の中で、美しい女神の声は薄れ途絶えた。
最後の方は何を言っているのかもよく分からなかった。
朝、目覚ましの鳴る前に起きたのは遠足以来だ。
おねしょではないが、下腹に当たるパンツが冷たかった。
まだ見たことがない女性の大事な部分はどのようになっているのだろうか。
それさえ知っていれば、夢の中の女神も細部にわたって鮮明なカラーで僕に近づいて来たはずであった。
どちらにせよ、クラスメートにだいぶ遅れて夢精にて精通を果たした。
学校に行ってもあの感覚が忘れられず、思い出せば学生服のズボンがムクムクと膨らんでくる。
前の席に座っている女の子のブラウスから透けて見える、運動用のスポーツブラにさえ興奮してしまう。
僕はズボンのポケットから手を差し込んで、まだ皮を被っているその先端をキュッとつまむ。
ジンと痺れる感覚が僕を数学の授業から遠ざけていく、僕はポケットから手を出して黒板に集中する。
前の席の女の子が、長い髪の毛の襟足を手で後ろに払った。
シャンプーの香りが僕の鼻腔をくすぐり、脳が蕩けそうな感覚に陥る。
僕は薄っすらと目を閉じて、女の子の髪の香りを嗅ごうとする。
その光景を、隣の席の女の子が不審そうに見つめているのに、ハッと気がついた。
僕は、何事も無かったように目を開けて、背筋を伸ばして黒板をしっかりと見つめた。
今日は授業どころではなかった。
精は、こんなにも僕を変えてしまう。
あんなに好きだったTVゲームも、今日はやる気にならない。
眠くは無かったが、夕飯を食べて早く寝たかった。
なぜだか、昨日の続きを見られるような、そんな期待があった。
夢の中で、またあの女神の手ほどきが受けたかった。
オンナのカラダが知りたかった。
父親がたまに買ってくる雑誌の巻頭と巻末についている、母よりは若い年齢の女性のあられもない姿を、雑誌を捨てるタイミングで切り取ってスクラップにしている。
僕の宝物だった。
これを目に焼き付けて眠る。
全く眠くない上に、僕の下半身は興奮で反り返り、更に眠れなくなっていた。
触っては果ててしまいそうだった。
僕はそれに刺激を与えないように意識しながら、早く眠りについてあの白い女神との再会を期待しドキドキとしていた。
つづく
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初めての中編に挑戦です。
☆私は褒められて伸びるタイプ♡〜低評価は徹底的に塩対応!〜
☆素敵なコメントといいね!待ってます。
破綻してても許してね!
続きは9月19日(木)の7:00に公開です。
rabao
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