Shooting Star

益城奏多

Prologue

 この荒れ果てた世界で何を思えというのか。家族も友人のほとんども何もかも失った私に何を求めて生きろというのか。

 私にはわからない、もちろん誰も教えてくれない。教えてくれる人がまず存在しているのかさえ曖昧だ。

 いつ私に、家族や友人のような運命が訪れてくれるのだろうか、こんな世界で生きる意味はないだろう、早く天国でも地獄でもそのどちらでなくてもここじゃないどこかへと連れていってほしい。

 少なくとも今はそれしか思えない。そんな私を、全てを失って二度目の朝日が照り付けた。

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