【集英社 第232回「短編小説新人賞」】(6)

慇懃無礼で傍若無人で治安の悪い雇われクソパンマンが三つ揃えスーツに日本刀で土蜘蛛退治と洒落込むことにしました。


やべえな。これ。

特盛だな。

私の好きが詰まってる。蜘蛛以外。(MAX虫嫌い)


だがしかし! 実際書き上がった時に一体どれだけ上記の要素が残っているかな!?

こうご期待!(皆無の可能性すらある。あるある)



ネタを揉みつつ、チーズ蒸しケーキ(クッション)を揉む。

ネタを揉んだり、コーヒーを飲んだり、カヌレを食べたり、チーズ蒸しケーキを揉んだり、チーズ蒸しケーキをもみもみしたり……。


もみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみ……


……オチが見えない……。


考えてるんだけど、落としどころが見えない。着地点がわからない。


もみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみ……


普通に始まって普通に終わってる。


化け物退治に行きました。

化け物退治しました。


これじゃだめだと思うんですよ。なんかないと。


仕掛けがないと。なんかないかな……。


これジャンルをホラーにすると、怪物退治だと思ってやってたのに実はとんだ胸クソ事実があって、胸クソ展開にするとかもアリなんですけどね。


今回はそういう気分じゃない。

むしろ怪異退治を面白おかしくやりたいんですよ。


深刻にしすぎず、気持ち悪さもグロさも無しにして、胸クソ悪さも排除したい。

スカっといきたい!

減らず口叩くお兄さんにカッコよく仕留めてもらいたい。


カッコよく仕留めて終わるためには、胸クソ真実とかない方がいいと思います。

「俺たちの戦いはこれからだ!」にもならない方がいいと思います。


そいで、土蜘蛛である意味、がないとな……。

なぜ土蜘蛛にしたのか、っていう理由が今のところないですね。


じゃあここでもう一度「そもそも土蜘蛛とはなんぞや」というところに立ち返ってみましょう。


今回扱おうとしているのは、巨大な蜘蛛の妖怪です。


歴史に埋もれた蔑称としての方ではなくね。

そういうの混ぜ込んでもいいんだけど、それ始めるとちょっとニュアンスが小難しくというか、目指してるものとは色味が変わる気がするんですよね。混ぜるにしても、隠し味程度、ちょっと触れるぐらいで済ませたい。


あくまで妖怪退治。

源頼光が対峙した土蜘蛛でいきたいですね。


歌舞伎の演目か、歌川国芳の浮世絵みたいな。あくまで娯楽。


そんな土蜘蛛といえば、

巨大。

そして、糸を出す。


そう、糸。

糸だな。糸ですね。

蜘蛛といえば糸。糸をどうにかしないでどうする、って話ですよ。






逢うべき糸に出逢えることを人はしあわせと呼びます……

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