寝ていた中学生は初めての恋をする
@adachinyokki
第1話 恋
僕の名前は青山陸斗、とても陰キャな
中学3年生です。
なぜ陰キャなのかというと…
誰とも話さず寝てて小学校でそこまで友達ができなかったので、絶賛中学生生活死んでます。
まぁ学校早く終わんないかなぁーと
今日も特に誰とも話さず寝ていたら…
「ていっ!」
「何するんだよー!」
いきなり頭を叩かれたのである。
しかし、僕をたたいた人はこの学校で誰もいなかったので普段誰とも喋らない僕にとってはなぜか嬉しかった。
(やべー、僕ドMかもしれない)
「寝てるから起こしてあげようかなって
思ってね」
「まだ5分くらい休み時間あるだろ!
てか君は誰?」
「私は白石由利だよ、きみは?」
「僕は青山陸斗、これからよろしくな。」
「うん、よろしくね青山君」
「お、おう」
普通は女子に名前で呼んでもらうとグッとくるものだが、陸斗は陰キャ(コミュ障)なため、苗字で呼ばれるだけでも心に響いた。
(あぁ白石さんと付き合いたいなぁ…
て何思ってるんだ俺)
「てか青山君ずっと寝てたけど教科書持ってきてるの?」
「えっ、ああそりゃぁもちろ…ん?あれ」
(やべぇノートあるけど教科書ロッカーに置いてきちゃった…
今からでも間に合う…はず、いそげ!)
その瞬間…
学校の始まりのチャイムがなってしまった。
「嘘だろ…」
横の席にいる白石さんが腹を抱えて声を出さずに笑っている。
「青山君って面白いね。」
せっかく忘れ物ゼロだったのが1になり、さらに笑われてしまうというのは陸斗にとって屈辱だった、なのだが…
「教科書見してあげよっか?」
「えっ、いいの?」
「いいよ、そうでもしないと死んじゃいそうだしね」
「うっ…まぁそうだな」
こうして6時間目の授業が終わった…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます