風のドラゴン 二人の戦い

@j-kin-ball

第1話

 タイトル 風のドラゴン 二人の戦い

 

 フィンレー(主人公が暮らしていた王国。)


 リッカルド(フィンレーの敵対国。)


 フラン(主人公が派遣された村。)


 昼 場所 フランへの道中。


 ※フランの村への道中を歩くフィンレーの兵士たち。

 

 ジェフ「ルーク、村に着いたら何がしたい?」

 ジェフ(主人公の友人。18歳)

 ルーク「そうだな・・・、まずは、冷たい物でも飲みたいな。ジェフは?」

 ルーク(主人公。18歳)

 ジェフ「俺は早くベッドで休みたい・・・。」

 ルーク「まだ、一時間しか過ぎてないぞ、村に着くころには夕方になるから・・・、ざっと、後、二時間は歩かなきゃならないぞ。」

 ジェフ「それは、分かってるが、少しはふざけろよ。」

 ルーク「そうだな、村に着いたら、綺麗なお姉さん達がいたらいいな。」

 ジェフ「そう、それだよ、休憩ありきでも少しは軽い会話でもしなきゃ、やってられないぜ!」

 上官「そこ、私語は慎むこと!」

 ※一時間後

 上官「ん、あれは・・・!?」

 ※前方をとおまきで目視する上官。

 上官「魔物の群れだ!!」

 ※上官は後方を向き。

 上官「おい!お前たち、武器を構えろ!!」

 ジェフ「魔物だって!?」

 ルーク「ジェフ、相手は魔物だ、落ち着いて対処すれば勝てる相手だ!」

 ※ここで、チュートリアルを挟む。

 ※戦闘終了。

 ルーク「ふう、どうやら、退けたようだな。」

 ※上官に話しかけるルーク。

 ルーク「マルセル上官、大丈夫ですか?」

 マルセル「ああ、何とか大丈夫だ。幸いにも、部隊の者には深刻な怪我の者はいないようだな。」

 マルセル(36歳)

 ルーク「そのようですね。」

 ジェフ「マルセル上官、左腕を少し・・・。」

 マルセル「何だ、かすり傷じゃないか、まあ、傷薬は塗っておけよ。」

 ジェフ「分かりました。」

 マルセル「それと、後、少し休息したらすぐに出発するからな。」

 ジェフ「そうですか・・・、分かりました。」

 ルーク「・・・かすり傷程度で大げさだな、村に着けばもっと過酷な状況になるかもしれないんだぞ。」

 ジェフ「そんなこと、分かっているのに、大真面目に言わないでくれ。」

 ※数分後

 マルセル「お前たち、出発するぞ!」

 全兵士「了解!!」

 ※一時間後

 ※兵士たちはフランの村の入口に着いた。

 ジェフ「ふう、やっと着いた。」

 ルーク「ここが、フランの村。」

 マルセル「ようやく、着いたな。お前たち、野営地にテントをはったら、翌朝まで自由な時間を過ごしていいからな。」

 ルーク「ジェフ、後、一仕事だ。」

 ジェフ「分かった!」

 ※荷物をおろした後。

 ジェフ「ふう、やっと片付いたぜ。ルーク、さっそくだが、村を観に行かないか?」

 ルーク「そうだな、俺も冷たい物でも一杯飲みたいしな。」

 ジェフ「じゃあ、まずは宿屋に飲める場所があるか聞いてみるか。」

 

 夕方 場所 宿


 ※宿の受付の人と会話をするルーク達。

 

 受付嬢「こんにちは、兵隊さん。こんな辺鄙な宿屋にようこそ。」

 ルーク「・・・辺鄙って。ジェフ、どうした。」

 ジェフ「かわいい。」

 ルーク「・・・。」

 ジェフ「お姉さん。名前は?」

 受付嬢「・・・アレッタ。」

 ジェフ「アレッタちゃんか、かわいい名前だね、今夜、一緒に飲まない?」

 アレッタ「ごめんなさい、急なお誘いは・・・。」

 アレッタ(17歳)

 ジェフ「少しだけでも。」

 ルーク「ジェフ、困っているだろ、もう、やめとけ。」

 ジェフ「・・・分かったよ。」

 ルーク「アレッタさん、すみません。話は変わりますが、俺達、冷たい物でも一杯飲みたいと思って来たんですけど、いいですか?」

 アレッタ「それなら、奥に食堂がありますから、ゆっくりしていってください。」

 ジェフ「・・・いいよな、ルークは彼女がいて。」

 ルーク「それは、故郷の話だろ。」

 ※背後の入口から人が入って来た。

 レイナ「あ!ここにも!」

 レイナ(ヒロイン。9歳)

 アレッタ「あら、レイナちゃんじゃないの?どうしたの」

 レイナ「村に兵隊さんが来たから、どんな人達か見て回っているの。」

 ルーク「アレッタさん、この子は?」

 アレッタ「この子はレイナちゃんて言って、一年前、この村に来たの。」

 ルーク「この村の生まれじゃないんですか?」

 アレッタ「そうね・・・、私は詳しいことはわからないけど。この子、そのときのことは余り話さないの。」

 レイア「・・・。」

 ルーク「レイナちゃん、何があったの?」

 レイナ「それは・・・、余り話したくない。」

 ルーク「(何か酷いことでもあったのかな?)よし、ここはお兄さんの奢りだ!レイナちゃん、好きな物を飲ませてあげるよ。」

 レイナ「いいの?」

 ルーク「ああ。」

 レイナ「やった!」

 ジェフ「いいのか、ルーク?」

 ルーク「まあ、こういう子は見過ごせないからな。」

 ※食堂で飲む三人。

 レイナ「お兄ちゃん達、ありがとう。もう少し、ここにいていい?」

 ルーク「もう、夕飯時か・・・、親が心配しているから、帰りなさい。」 

 レイナ「お願い、もう少し・・・。」

 ※食堂に入ってくる二人の人影

 オリビア「レイナ、こんなとこにいたの。」

 オリビア(51歳)

 レイナ「あ、オリビアおばさんとエイダンおじさんだ!」

 ルーク「親御さんですか?」

 エイダン「ええ、まあ、はい。話を聞いたら、ここにいると聞いたので、見に来たんですが、何かご迷惑をおかけしませんでしたか?」

 エイダン(53歳)

 ルーク「迷惑だなんて、そんな。それに、ここに引き止めたのは、僕達ですから。」

 エイダン「そうですか。それで引き止めたとは・・・?」

 ルーク「彼女が、元気がなかったので、一杯、冷たい物でも一緒に飲もうと誘ったんです・・・。すみません。こちらこそ、彼女を引き止めてしまって、心配させてしまったのでしょうか?」

 エイダン「心配だなんて、そんな・・・。こちらこそ、レイナがお世話になって、すみません。それで、何かお礼できませんか・・・。」

 ルーク「お礼だなんて、そんないいですよ。飲み物のお金だって、軍から落ちますし。気にしないでください。」

 エイダン「そうですか、ありがとうございます。そうですね・・・。レイナ、もう、そろそろ帰るぞ。」

 レイナ「お願いエイダンおじさん、もう少し、ここにいたいの。」

 エイダン「そんなこと言っても、兵隊さん達に迷惑がかかるから。」

 ルーク「そうですね・・・、なら、親御さんも、ここで一緒に食事をどうですか?」

 エイダン「一緒にですか?オリビア、どうする。」

 オリビア「まだ、ご飯の準備はしてないし、ご厚意に甘えてもいいじゃないかしら。ね、レイナ?」

 レイナ「!・・・、私、嬉しい。」

 ルーク「じゃあ、善は急げだ、ジェフ、上官にこのことを伝えに行こう」

 ジェフ「分かったよ。」

 

 夜 場所 野営地

 

 ※ここまでの経緯を話に行くルーク達。


 ルーク「マルセル上官、お話があるんですが・・・。」

 マルセル「何だ、ルーク達じゃないか?」

 ※ルークは、ことの経緯を話した。

 マルセル「そうか・・・、話は聞いたぞ、特別に許そう。それに、私も腹が減ってきたところだ、他の者達も集めて、今日は宿でパーティーといこうじゃないか。」

 ルーク「ありがとうございます。」

 

 夜 場所 宿屋


 ※食事をとる、フィンレーの兵士達。


 レイナ「マルセルのおじさん、ありがとう。」 

 マルセル「ありがとうか、だが、今回のパーティーは、ルークのお兄さん達が、君のことを心配して開いたんだ。感謝すべきはルークのお兄さん達だよ。」

 レイナ「ありがとう、ルークのお兄さん達。」

 ルーク「ありがとうだなんて、こちらこそ喜んでくれて何よりだよ。それと、俺のことはルークでいいよ。」

 レイナ「ありがとう、ルーク、・・・それで、ルークは、私がこの村に来た時のことを知りたいの?」

 ルーク「・・・話してくれるんだね。」

 レイナ「うん。」

 エイダン「それなら、私がお話ししましょう。彼女がこの村に来た時のことを。それは、星空がはっきり見える、静かな夜のことでした・・・。」

 回想

 エイダン「ん、何かがこちらに飛んでくるな?」

 ※飛んでくる何かは、地面に墜落した。

 エイダン「あ、あれは!!白い竜!?」

 ※傷だらけの白い竜は、一瞬、光りを帯、その後、少女になる。

 少女「助けて・・・。」

 エイダン「!?まだ、息がある!」

 回想終了

 エイダン「それが、レイナなのです。」

 ルーク「とういうことは、彼女は竜人!?」

 エイダン「そうです。」

 ルーク「それで、何に追われていたんですか!?」

 エイダン「そうですね・・・、レイナは余り話しませんが、リッカルドの兵士に追われていたと・・・。そして、その後、私達は彼女の看病をし、今まで、面倒を見ていたんです。」

 ルーク「そうですか・・・、後、右腕の包帯は怪我なんですか?」

 エイダン「それは・・・、入れ墨が彫ってあるんですが、レイナは余り見せたがらないんですよ、それで、意味を聞こうとしても何も話してくれないんですよ。」

 ルーク「レイナ、話せるかい?」

 レイナ「・・・。」

 ルーク「そうか、まあ、無理なら無理に話さなくてもいいよ。」

 レイナ「ありがとう。」

 マルセル「ルーク、積もる話もあるかもしれないが、もう、こんな時間だ、パーティーはお開きにして、また、明日、彼女との仲を深めようじゃないか。」

 ルーク「そうですね・・・。じゃあ、レイナ、明日の朝、用があるなら野営地のテントに訪ねに来てくれよ!」

 レイナ「うん!」

 

 深夜 場所 野営地のテント

 

 ※ベッドに寝るルーク達。


 兵士「夜襲だ!!」

 ※目を覚ますルークと仲間の兵士達。

 ジェフ「な、何だって夜襲だって!?」

 ルーク「ジェフ!急いで、鎧を!!」

 ※鎧を着込むルーク達。

 ルーク「じゃあ、行くぞ。」

 ※戦闘パートを挟む

 ※ダンジョンを進みボスイベントが発生。

 ルーク「あ!あれは!白い竜!?」

 ※ルークは白い竜に向かって駆け出した。

 ジェフ「あ、おい!!」

 白い竜「ガアアア!!」

 ※白い竜のそばには、エイダンとオリビアが倒れており、白い竜は敵の兵士と戦っていた、そして、そこに駆け寄るルーク。

 ルーク「レイナなのか!!」

 レイナ(竜)『コク。』

 ※白い竜は頷く。その様子を遠巻きで見る敵のリーダーらしき男性。

 男性「おい、モーゼス!」

 モーゼス「サイラス国王様、いかがなさいましたか!?」

 モーゼス(56歳)

 サイラス「余興だ、奴隷を連れてこい!」

 サイラス(28歳)

 モーゼス「奴隷ですか・・・。」

 サイラス「そうだ、奴隷だ・・・、これは、奴等にとって最高の屈辱となるであろう・・・。」

 モーゼス「かしこまりました。」

 ※モーゼスは兵士に向かって。

 モーゼス「奴隷を連れてこい!」

 兵士「は!!」

 ※銃を突きつけられた灰色の竜が、サイラスの前に連れてこられる。

 灰色の竜「・・・。」

 サイラス「あの者達を、殺しに行け!」

 灰色の竜「・・・。」

 サイラス「早くせぬと、どうなるか分かっておるな!」

 ※灰色の竜はルーク達の方へ飛んでいった。

 サイラス「クク、それでよい。」

 ※場面はルーク達に代わる

 ルーク「レイナ、大丈夫か!」

 ※レイナに話しかけるルーク、だが二人の間に先程の竜が突撃してきた。

 レイナ「!?」

 ルーク「何だ!?こいつは、灰色の竜!?」

 ※ルークは遠巻きから、銃を構える敵兵士を発見する。

 ルーク「あいつら、こんな卑怯な真似を!!クソ、戦うしかないのか!!」

 ※ボス 倒した後。

 ルーク「はぁはぁ、クソ、こんな戦いがあるか!!」

 ※レイナは変身を解いて、倒れた灰色の竜に寄り添う。

 レイナ「・・・。」

 ※レイナは涙を流す。

 ルーク「レイナ・・・。」

 ※場面はサイラス側に変わり。

 サイラス「貸せ!」

 ※サイラスは、兵士から銃を取り上げ。レイナに向けて銃を放った。

 ※場面はルーク側に変わる。

 ルーク「!!」

 ※ルークはサイラスの様子に気が付き、レイナの前に飛び出し、庇う。

 レイナ「ルーク!!」

 サイラス「チッ!」

 ※サイラスは二人に近づく。

 サイラス「命拾いしたな、ガキ!」

 ルーク「レイナに近づくな!」

 サイラス「おっと、まだ、息があったのか。小僧、冥土の土産に教えてやろう。その、ガキの右腕に彫られた入れ墨は、わが国の奴隷の証だ!」

 ルーク「そうか、それで・・・。」

 サイラス「その、ガキはこちらの所有物だ、返してもらおう。」

 ルーク「この鬼畜が!!」

 ※サイラスは剣を抜く。

 サイラス「鬼畜か・・・、では、先程の戦いに生き抜いた褒美だ、殺す前に名を聞こう。」

 ルーク「クソ、何をお前なんかに!」

 サイラス「そうか・・・。言い残すことはないか、では、さらばだ!」

 レイナ「!!」

 ※サイラスは剣を振り上げた。

 ジェフ「ルーク!!」

 ※ジェフの後方には、フィンレーの増援部隊がいた。

 モーゼス「国王様!!」

 サイラス「何だ!!」

 モーゼス「国王様、敵の増援です!!ここは一旦、引いたほうがよいかと!」

 サイラス「ふん、興が削がれた・・・。そうだな・・・、その、ガキは一時的に預けてやろう!だが、次、出会う時は、もっと狩りがいがある獲物になって、余を楽しませよ!では、さらばだ!!」

 ※その場を去るサイラス達。

 ジェフ「ルーク!!大丈夫か!?」

 ルーク「あぁ、鎧を着ていたおかげで、致命傷は避けれたみたいだ・・・。グ・・・!」

 ジェフ「おい、無理はするな!」

 レイナ「ルーク!!ごめんなさい、私のせいで!!」

 ルーク「レイナ、俺は大丈夫だ!それより、エイダンさん達は?」

 レイナ「・・・。」

 ルーク「そうか・・・。」

 ※エイダン達に対してマルセルが祈りを捧げていた。その後、マルセルはルークに話しかける。

 マルセル「ルーク、どうやら、敵は引いていったみたいだな。だが、それにしても、先程の男はものすごく異様な気を放っていたが、何者だ?」

 ルーク「あの男は、周りから国王と呼ばれていました。」

 兵士達「!?」

 マルセル「そうか・・・。あれが、狂王サイラスか。」

 ルーク「クソ!!」

 マルセル「ルーク、どうした!?」

 ルーク「今すぐ追って、エイダンさん達の仇を!はぁはぁ・・・。」

 レイナ「ルーク!お願い!安静にしていて!・・・それに、私、復讐何て意味がないこと・・・。」

 ルーク「レイナ・・・。」

 マルセル「そうだな・・・、後のことは私に任せて、ルークはテントで休め、これは、命令だ。」

 ルーク「・・・分かりました。」

 マルセル「ジェフ、衛生兵と共にルークをテントに運べ。」

 ジェフ「了解。」


 翌朝 場所 野営地のテント

 

 ※ルークは野営地のテントのベッドで目覚め、体を起こした。


 ルーク「今、何時だ。」

 レイナ「あ、起きた?」

 ルーク「レイナ?」 

 レイナ「良かった、私、ルークのことを心配して、ずっとここにいたんだよ。」

 ルーク「そうか・・・。ありがとう。」

 マルセル「ルーク、目が覚めたか?」

 ルーク「マルセル上官、俺、不甲斐ないです。大事な守るべき者も守れないなんて・・・。」

 マルセル「そうか・・・。俺もお前みたいな時があった、そんな時こそ仲間を思い浮かべるんだ、自分は一人ではないと。」 

 ルーク「!・・・、ジェフ!レイナ!マルセル上官、ありがとうございます!」

 レイナ「ルーク・・・。」

 マルセル「そこで、お前たちに会わせたい人物がいる」

 ルーク「会わせたい人物?」

 マルセル「だが、会う前に少し心構えが必要だ。特に竜人のレイナちゃんにはな。」

 レイナ「?」

 ルーク「分かりました・・・。」

 マルセル「そうか・・・。では、ライオネル魔道士、入ってきてください。」

 レイナ「ライオネル!?」

 ※テントに入ってくる人影。

 ライオネル「始めまして、ライオネルと申します。」

 ライオネル(32歳)

 ※ライオネルはレイナに向かって。

 ライオネル「それと、そこの子には申し訳ないことをしてしまった。」

 ルーク「始めまして、ルークです。それで、何故、彼女が震えているんです?後、申し訳ないとは・・・?」

 ライオネル「それは、私がリッカルドの魔術師だからです。」

 ルーク「!・・・、聞かせてください。あなたが、何故、こちら側にいるのか。」

 ライオネル「分かりました。私は、リッカルドでは、階級が高い魔術師で、私の研究は国を豊かにする魔術を研究することでした。ですが、お聞き及びのことかもしれませんが、数年前、お父上のサディアス前国王を殺害し、反乱を起こした者がいました、その者の名はサイラス王子、リッカルドの現国王です。現国王に変わってからは、私の研究は兵器を開発することに変わりました。その研究のさなかに生まれたのが、あなたが昨夜、国王から受けた弾丸の竜殺しの魔弾です。」

 ルーク「竜殺しの魔弾!?」

 ライオネル「その、魔弾は、人にとってはただの銃弾でしかありませんが、竜や竜人などの種族を、かすり傷でも致命傷を与えるもので、国王は、その、魔弾を使って竜人の里を攻め入ったのです。」

 ルーク「だから、彼女が震えているんですね。それで、申し訳ないと・・・。」

 ライオネル「そうです・・・。それから、国王は捕らえた竜人達を戦闘のために使う奴隷とし、あなたがたの国フィンレーに戦争を仕掛けたのです。」

 ルーク「・・・。」

 ライオネル「それで、私は国王の横暴を憂い、これ以上、自分が作った魔弾などの兵器を使われることを我慢ならず、六ヶ月前、フィンレーに亡命したのです。」

 レイナ「都合のいいことばかり言って、それで、私達の仲間がどれだけ死んでいったか分かっているの!?」

 ライオネル「それは・・・。すまなかったとおもっている。」

 ルーク「レイナ・・・。」

 ※ルークはライオネルに向かい。

 ルーク「ライオネルさん、顔を上げてください。」



 

 


 

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