プロの壁は高かった
準決勝 エリア争奪戦
「裏2枚挟まれてる!逃げ無理そう」
「僕カバー行きます!2人は維持お願いします!」
このゲームは数の暴力が強く裏どりは基本1人がするものという考えを突かれ窮地に追い込まれてしまった。
「さすがは優勝候補、裏を掻くのが上手いっすねー」
「後ろ勝ちました!アルさん落ちです。」
「ごめんこっち1残り」
「了解です。サブマキツいのでなるべく遅延させます!」
「あと5秒で復帰っすから耐え頼むっす」
ステージ中央での見合い、定石を踏むなら味方の復帰を待った方がいいだろう。ただ相手は優勝候補と呼ばれるほどの実力者だ。どんな手を取るか全く検討がつかない。だから仕掛けることにした。
「凸ります!入れ替わりになると思うのであとは頼みます!」
「マジかよ…りょーかい。帰ってこいよ?」
攻めようと顔を出した時相手もほぼ同タイミングで出してきた。だが、相手の方がワンテンポ遅くミリで勝つことが出来た。
「おおー!ナイスです!私もすぐ復帰できるんでこのまま抑え切りましょう!」
◇
結果を伝えると1戦目はあのまま抑えきって勝利、2戦目、3戦目は完全に抑え込まれて敗北。僕たちは準決勝で敗退、3位決定戦では勝ち3位で幕を閉めた。
「いやーやっぱりプロは強かったっすねー10枚上手って感じ?」
「10枚って...まあ、でもそうですねあのチームめちゃくちゃ強かったですもんね。実際あそこが優勝でしたし。」
今僕たちは大会の感想会を行っている。優勝チームについてだったり、編成だったりいろいろ話していた。
「まあでもやっぱり悔しいよなぁ」
「ですね。判断だいぶミスってしまいましたし反省点は多いです。」
「次こそは優勝したいっすねー」
「それまでに武器の練度と連携のレベルを上げないと、ですね。
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