とあるゲーマーが配信を始める話

サムネを作ろう

「じゃあ早速あげてみよっか！」

「あれ、サムネは作らなくていいんですか？」

「あっ…」

完全に忘れてたみたい。反応が微妙なのが気になるな

「じゃあひとまず作ってみるのでそれを添削してもらう感じでもいいですか？」

「…ああ良いよ良いよ全然大丈夫がんばって！」

…引っかかるな、まあいいか。とりあえず入りそうなものをまとめよう

・キル集と分かるもの

・実績

・曲名

この3つはだいたいのものに入ってた。とりあえずはこの3つだけにしよう

「えっと、まずは背景をオールした時のものにして、マイキャラの勝ちモーションをくり抜いて右に置いて…」

段々とレイヤーが厚くなる。ちょうど二桁になりそうな時に

｢玄さん出来ました」

「めっちゃ作るの速いね！？」

まあまあな感じになったと思う。むしろ構図をほとんどパクってるからならないと困るけど。

「まあ遊びで何回かぽいの作ってたんで。それじゃあ送りますね。」

「よし貰った！じゃあ早速見ていくよー」

「…」

あれ？もしかしてミュート？何も喋らない……

配線を確認していたら

「え、君上手くない？遊びってレベルじゃないよ？」

めっちゃ褒められた。けどそんなに？

「あ、ありがとうございます。見劣りしない程度には頑張りました。」

「いやいやいや、あれで見劣りとかあり得ないって！

けど、気になるところもあったから軽くね。

まずはフォント。太字のやつを使うと遠くても見えるからオススメ！それと輪郭線は気持ちしてもいいかも。こんなイメージで」

そういって1つのサムネを見せてくれた

倍くらいあった。そんなに太くてもいいのか

｢じゃあ指摘箇所を直してきますね」

｢きっといいものになるよ！頑張って！」

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「あれ？なんか違うかも？」

「なんか文字だけ浮いてますね…」

アドバイス通りにやってみたら文字の違和感がすごい。見せてくれたのは実況のサムネだったし、もしかしてタイプが違うから？

「フォントだけ戻そっか」

「そうですね」