第5話

部屋でお昼ご飯を食べながら相談することにした。

私「才能、天職についてと、これからのことについて話し合おう。」

光「まずは才能からだけど、僕たちの才能は「勇者」といった職業ではなく、「夕橙」というような色ダから明日厄介なことになる。」

樹「その前に、他の奴らは自分のステータスがわからないのか?」

珠「あれをやるにはコツが必要だよ。きずいている人がいてもおかしくはないけど、いないと思うよ。」

桜「話は戻すけど、もし処刑とかになったらどうするの?」

私「みんなで頑張って逃げるよ。」

光「次に天職の話に移るけど僕たちの天職はほぼ固定されているし、樹の縁の下の力持ちは全く持って意味不明だし。周りのみんなとあまりに違いすぎる。まあ他のみんなも僕たちと同じ感じかもしれないから。」

樹「他のやつも一緒というのは希望だろ。」

私「希望は持っていなくてはならないときと待っていたらだめなときがあるからね。」

光「これからのことについてだけど、どうするの?」

私「極力ほしい情報が集まるまでは図書室に行きます。会話ができる時点で言語は同じと考えよう。」

桜「分かった。じゃあ僕は文化について調べる。」

光「僕は魔法。」

珠「亜人について調べるよ。」

私「私は、魔族、魔物、精魔物について調べる。」

樹「とりあえず歴史について調べる。」

私「長くても明日の十四時三十分まで調べよう。」

光「一回六時で区切りをつけて夜ご飯をたべたいけどどうしようか。」

樹「兵士に言ってみたら。」

図書館に向かう途中に居た兵士に話しかける。

光「今日の夜ご飯六時三十分が良いのですが、なんとかなりますか?」

兵士「分かった。そのように手配しよう。」

光「有難うございます。」

図書室に着いた。

誰か居たが特に話すようなこともないのでそのまま本を探す。

一冊手にとり中を見てみる。やはり日本語だ。地図とかも日本語だったので分かっては居たがちゃんと分かると安心する。

                   {天帝目線}

天「やはりあの亜人共を追い出したときのように、追い出すのが一番良いのではないか?」

アル公「一部違うところがありますよ天帝陛下。今回は、悪魔どもの使徒にしますが、亜人共は本当に悪魔の使徒でしたから。ミカエル様が顕現してくださらねば騙され続けていたでしょうし。」

イグ公「更に同時に召喚したものに同じ才能は宿らないようにしてくださったミカエル様により忠義を尽くさねばなりますまい。」

カル候「同じ才能を持っているものが居たらそのものも追い出さねばいけませんかね。」

フロ候「貴方がたが忠義を尽くすのは、天帝陛下ではないのですか?」

イグ公「私は、天帝陛下はミカエル様がこの世で活動するために生み出したものだと思っている。ならば当然ミカエル様に忠義を尽くすのは普通のことだと思うが。」

天「双方矛を収めよ。」

イグ公「大変お見苦しい姿をお見せしてしまい申し訳ございません。」

兵士「失礼します。あの五人組が図書室に向かいました。」

私「なぜこのタイミング。」

フロ候「急いで閉館いたしますか?」

カル候「できるわけない。あの者に暴れられたら厄介だぞ。」

イグ公「しかし、他に方法がないのも事実。」

アル公「それになぜ他の異世界人と違い、闘技場や訓練場に興味がないのだ。」

イグ公「やはり召喚をするまえに隠すべきだった。」

天「まあ落ち着け。どうせ消え失せる知識だ。多少の知識をつけようと問題あるまい。それに外に連れ出す際大軍で行きまた獣人狩りを行うのもよいであろう。捕まえたものの好きにして良い。娼館に売ろうが殺そうが、何をしたって良い。だから極力参加させろ。」

フロ候「実際陛下が楽しみたいだけでしょう。」

天「黙れ。お主もそうしたいのであろう。」

イグ公「その話はその辺で。問題は亜人共が動き出しているという情報があることです。」

天「何度やっても無駄だとわかれば良いものを。」

イグ公「あるとすれば来年ではないかと。」

カル公「ああ、あれがありましたな。六カ国共同統一国十周年記念天帝祭が。」

                     {主人公目線}

かなり知りたい情報が集まったが、どれもこれも内容がひどすぎる。一番ひどいのが精魔物だ。人間が魔物に匹敵する戦争道具として失敗した負の遺産だ。男性に殺すことができないのは、兵士は男性が多いから。そんな理由で生み出され、他の部分も完璧、しかし人間に使役できなかったため森に開放した。その負の遺産を潰すためだけに、女騎士団を開設。しかし先日の魔王誕生によって壊滅。魔物や魔王も知性があるもので国を作るも、人間に迫害されてしまった。うまくまとめられたタイミングで光が声をかけた。

光「もう六時だから一回部屋に戻ろうか。」

部屋に戻ると、人数分の寝間着とタオルが用意されていて(お好きな時間に大浴場をお使いください)と書かれたメモも残されていた。

私「じゃあお風呂入ろうか。」

お風呂に着くと普段話すことのない男子がこちらを驚きながらに見た。そうかまだ女装を崩してないのか。そう思いながら服を脱ぎ捨てると、こちらを見ていた男子が目をそらした。あまり他の人をミていると怒られるので、目をそらしてお風呂に入った。ちなみに体は珠洲矢が洗ってくれた。代わりに体洗ってあげようか聞くと、猛反発された。触り方がどうの言っていたが、あまり聞こえなかった。十分くらい浸かってお風呂を出て部屋に戻るとお夕飯が用意されていた。かなり豪華だと思ったが、これくらいのレベルのものは食べたことあるなと思い、みんなで情報を共有した結果、魔法はイメージしなくてはならないということ、亜人族とは元々一つの国だったが、悪魔の使徒として追い出したということ、等が分かった。改めてこの国、糞だなと思って寝た。

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