第1章異世界転移

第4話

アル公「確かに貴方の言う通り、許可なく呼びだしたのは、事実です。しかしこちらにもそれなりの事情があるのです。」

私「それなりの事情?」

アル公「そちらについては後ほど説明いたします。」

私「分かった。」

一旦今は引こう。後ほどの説明とやらで質問攻めにしよう。しかしなぜか嫌な予感がする。まあいい。

アル公「ではまずお部屋の方にご案内したいのですが、こちらの準備不足で部屋が5名分ほど足りないので少し離れた場所になるのですが、どなたかいらっしゃいますか?」

私「私達五人がその部屋へ行こう。」

アル公「ご協力感謝いたします。では他の皆様は4人一組になってください。順番にお部屋へご案内いたします。」

結局私達が部屋へ案内されたのは一番最後だった。女子が一人泣きそうになっていたけど大丈夫だろう。彼女が一緒の部屋になった男子は三人とも表では評判がめちゃくちゃ良いのだから。裏では結構な評判だ。何をやっているかは知らないほうが良いのかもしれない。部屋につき時間を見ると次の集合時間まで後1時間十二分ある。何分か前に兵士の人が呼びに来るとなると使えるのは1時間くらいか。そう思っていると他の四人が、椅子に座りだしたのでつられて誕生日石に座る。なぜか四人が悲しい目をしていたがスルーする。

私「さてこれからどうしようか。」

光「僕としてはこの国に居たくない。」

樹「なら出ていくか?」

珠「僕もこの国に居たくないけど、いま出ていかずに様子を見るべきだよ。」

桜「それに情報がまったくない。」

私「意見をまとめると情報を集めるまではこの国にいて、情報が集まったら出ていくか留まるか決める。それでいいね。」

光「それでいいと思うよ。」

樹「ステータスオープン。」

珠「何をやっているの?」

光「ゲームとかでよくあるやつだね。RPGとかで。」

珠「RPGって何?」

桜「ロールプレイングゲームの略称だよ。」

樹「そういうことじゃないだろう。まあやってみろ。」

四人「ステータスオープン」

私「他人のやつは見れないらしい。とりあえずこの紙にみんな自分のステータス書き写して。」

みんなが書き終わった。

ステータスの確認が終わって一つ疑問に思った。

私「ステータスの偽造って何ができるんだろう。」

樹「試してみれば?」

樹に言われて試すもスキルの扱いが難しい。

私「やっと一人でできた。」

珠「どういう事ができるの?」

私「スキルを消したりランクを下げたりできる。」

光「それってどれくらい効果あるの?」

私「実際は偽造前のステータスで動けて、魔道具とかをごまかすらしい。」

桜「自分のだけなの?」

桜に言われ試してみる。十分くらいでできるようになった。

私「できたよ。ただ自分のより難しい。」

光「全員分偽造してもらってもいい?」

みんなのステータスを偽造し終わったタイミングで兵士が呼びに来た。そしてさっきの大広間に移動するとさっきの偉い人がまた喋りだした。

アル公「この世界で人類と敵対しているのは、亜人と魔族、魔物、精魔物の四種族です。亜人共は今の人類でもなんとかなります。しかし魔物と魔族と精魔物は魔王が存在しており、ただでさえ人間を上回る力を持っているのに、それを統率している個体はほぼ手がつけられません。精魔物は最近まで魔王はおらず人類があと一歩というところまで追い詰めましたが突然魔王が誕生、派遣していた女騎士団は壊滅、手の施しようがございませんでは男を派遣したらと思うかもしれませんが、精魔物は男では倒すことができないのです。他の二種族、魔物と魔族ですが、我らがもう四回戦争を起こしていますが潰しきれていないというのが現状です。なのでどうかお力をおかしください。次にステータスの説明です。ステータスとは、力、素早さ、HP、MP、技能を表すもので、異世界からきた皆様は、ミカエル様から、「才能」と「天職」を授かっているはずです。才能についてですが、これは「勇者」や「狂戦士」などがあり他には「賢者」、「聖者」という細かい職業のようなもので、天職は、「戦士」や「騎士」、「魔法使い」というような大まかな職業のようなものとなっています。ステータスチェックをするのに必要な魔道具が明日届きます。ステータスチェックを行うのは、明日の一五時からです。また迎えのものを送りますのでよろしくお願い致します。明日の一五時までは自由にしていただいて構いません。」

この説明を受けて、私は悩んだ。この後またみんなとまた相談しないとと思いながら部屋に戻った。部屋に入るとお昼ご飯がおいてあった。

                      {天帝目線}

天「追い出すのはあの五人でよいな。」

アル公「私の魅了も効きませんからね。」

イグ公「理由はどうされるのですか?」

天「才能に因縁付ければ良い。」

アル公「ではそのようにしましょう。一応明日は、辺境伯も呼んでおります。」

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