第2話 いちいちうざい栗夫君




私の名前は切替きりかえ 世杉よすぎ。恋多きJK。

ついこの間まで憧れていた先輩に一方的に振られて冷めた私は、次の恋に目覚めていた。それは、同級生の顎射あごしゃ 栗夫くりお君。彼とはこの間落ちた消しゴムを拾ってあげた時に手と手が触れ、運命を感じた。

私の事チョロインとか言った人は許しません。何を具体的にって言われると難しいけど許しません。


そしてそんな私は今、深呼吸している。今から校舎裏に行くため。別にケンカとかそう言う血生臭いものじゃなく、甘酸っぱい方、告白である。

こっそり手紙を送って呼び出してある。では、行きます・・・


「あっあの!栗夫君!その、急に呼び出して、ごめんね?」


「気に、すんなよっ!で、なんの…よぉ?」


少し喋り方が気になるけど……


「えと、あの、すっすす好きです!つき、付き合って、ください!」


言っちゃったっ!


「えぇっと……?つまりっおまへぇ↑はぁ↓、オレっと付き合いたいっ、てことか?んん?」


「はひ、そうでしゅ」


噛んだ〜〜っ!うう、恥ずかしい。


「お前は、オレっに、釣り合うほどのぉ、ナニカを、持ってるから告白っしてきたんん、だよな?」


やば、何もないかも。友達からはよく可愛いって言われるけど、男子から見たらどうなのかわかんないよ………


「何も言わないってことはぁ、何もない。ってこと、だよなぁ?なんでオレっ!に告白なんてしちゃうかなぁぁぁ?」


今のは流石にイラッとした。逆にそっちはなんかあんの?


「そうですね、私には何もないので今のは忘れてください。では」


冷めた。次の恋を探しに行こう

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