終末審判を回避するために
アルバス
プロローグ 降り立つ世界
ここはとある世界線に属する一つの世界
「wjfwr3trfwsbvそじょvfwvhふぇおvgfんへw9」
奇声を発しながらカルバムはいくつもの触手をギルファルガに向かって振るう。その余波だけで周囲の星は砕け、空間はギチギチと音を鳴らしていく。
「災厄級邪神カルバム。元は暴食神カルバムであった存在。腹を満たすために、いくつもの世界を滅ぼしては食らい、世界線諸共消し去り、邪神となった存在。星の秩序を保つために、ここで滅ぼす。」
そう言って、ギルファルガは神装シヴァンファルガを振るい、触手をかわして、切り裂き、その胴体にダメージを与えていく。
「なぜだぁ!?。なぜ、傷がふさがらない。」
カルバムの権能には敵の攻撃すらも食らうというものがあった。要するに敵からの攻撃のエネルギーを自分の生命力に変換しできるということだ。しかし、終極の調律神たるギルファルガは終わりを司る神。その権能すらも、終わらせられる。故に、ダメージが入っていくのだった。
そして、ギルファルガの攻撃が刺さっていき、カルバムの胴体を削っていき、遂にはカルバムの神核すらも砕こうとしたとき、カルバムの神力が上昇していった。
「ここまでか。だが、このままただでやられると思うなよ、主神の腰巾着がぁ。」
そしてカルバムの神力が臨界点を突破した。
「こうなれば死なばもろともというやつだァ。この世界線もろとも、貴様を吹き飛ばしてやる。神力最大解放。蓄積爆破ァ≪バム・ヴェルニス≫。」
そして、とんでもないほどの爆発が起こった。カルバムが邪神となって、喰らっていった、世界のエネルギーをすべて爆発術式に変換し、解放したからだ。このままではこの世界線すら滅ぼされるだろう。
「最後は自爆か。だが、神として、この世界線を滅ぼされるわけにはいかない。術式起動・虚神ノ坩堝≪クロヴ・ヘクトム≫」
すると、大きなブラックホールが顕現した。そして爆発を飲み込んでいった。しかし、それでも完全には防ぎきれない。
「くっ、なんて威力だ・・・・。調整を見誤ったか。こうなったら、この身を盾とするほかないか。」
そして、ギルファルガから、神力が溢れ、ヴェールのように広がっていった。防ぎきれなかった爆発の余波を受け止めていく。そして、爆発を防いでいき、収めることができた。
「災厄級邪神カルバム、消滅を確認。対象の神力を回収、保存成功。世界線へのダメージはほぼゼロ。被害は押さえることができたか。」
そう確認していた時、回収した神力が光りだした。
「言っただろう?死なばもろともと。」
次の瞬間、おぞましいまでの神力が発生し、それらすべてが呪いと化し、ギルファルガに喰らいついた。そのまま身体を焼き、魂を腐らせていく。
「ぐぁぁぁぁ!?。呪いがこの身に侵蝕していく。なんとか浄化せねば。」
激痛が身体中に走るも、そう術式を展開していったが、完了する前に、いきなり呪いが爆発した。
そして、ギルファルガはその世界に落ちていった。
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