彼女がまさかの浮気っ⁉︎オレとのデートドタキャンで部屋にだれか連れ込んでるのっ⁉︎たくまん♡ってだれっすか⁉︎オレはユウトですけど…
猫の集会
だれ⁉︎
明日は、彼女とデート♡
朝からルンルンで仕事がめちゃくちゃはかどりました‼︎
おかげで、いつもより一時間も早く仕事が終わりましたとも。
明日彼女のミカとデートだけど、今夜から彼女を独り占めしちゃおっかなぁ♡なんて思ってオレは彼女に連絡したんですよ。
デート明日だけど、仕事早く終わったからこれから家行っていい?と。
そしたら…まさかのゴメン、無理かも。
だったのです。
しかも、明日のデートも無理っぽいと。
…
どうしたのだろう?
理由を聞いてみると、明日友達と遊ぶ約束をしていたのを忘れていたというんです。
ユウトよりも友達の方が先に約束していたからゴメンと謝られてしまった。
なら、今夜夕飯一緒に食べない?と誘ってみたものの…
またお断りされてしまいました。
今夜は、急な飲み会だから何時に帰れるかわからないと…。
おかしい…な。
いつもは飲み会が急に入るってことは、まずない‼︎
…
どうしてもオレに言えない秘密がありそうだ…。
心配だ…
不審に思いオレは何時になってもいいからと、アパートの前で待っていようと決めた。
だれとのむのかと聞いても、会社の人としか言わない彼女。
うーん…
無理矢理の飲み会なのだろうか…
とにかく心配だ。
そんな彼女の家につくと…え?
部屋のあかりがついているじゃないか…?
いるの?
とりあえず彼女に電話してみることにした。
すると電話にでた。
声的…というか電話した感じだと、普通に部屋にいるんじゃないのかな?という感じだった。
外とかだと、もっとガヤガヤしてるもんね。
「もしかして、家にいる?」
オレの言葉に彼女は、
「えと…ほんとは、います。でも絶対に来ないで‼︎ほんとにお願い」
と頑なにお断りされましたよね。
…やっぱり、なにかおかしい。
だって声がなんだか変だった。
もしかして、泣いてる?
鼻声みたいな…
部屋にあげたくない理由って…なんだろう?
浮気…するとは、思えないし…急にオレのことさめた?とか…⁇
でも、つい最近までイチャイチャ電話とかしてたけど…。
…
なにか事件に巻き込まれてたりしないよな⁉︎
来ないでって言われたけど、やっぱり心配になってオレは彼女の家のインターフォンを鳴らした。
そしたらフラフラの彼女が現れた。
⁉︎
「え、大丈夫かよ⁉︎」
「う、うん…。でも熱が下がらなくてとにかく辛いの。だからユウトには、そんなおもいさせたくない。うつしたくないから…だから帰って。」
と辛そうなのに、オレの心配とかって…
「バカだなぁ。オレがうつるとかそんな心配すんなって…めっちゃ心配したわ‼︎とりあえずオレがきたから安心してよ」
と彼女を布団に寝かせて特製おかゆをつくって食べさせた。
そしてオレはホッとして自分のアパートに帰ったんだけど…
携帯にメッセージが入っていた。
「今日は、ありがとう。とても助かりました!薬飲んだら眠くなってきたよ。たくまん大好き♡」
と。
…
たくまん⁇
オレの名前は、ユウトですが…
えと…
オレと入れ違いでだれかお見舞いに来たのかな?
たぶん…たくまさん…とか?
だれだよ‼︎
たくまってさあ‼︎
今すぐにでも問い詰めたかったけど、やっぱり体調不良の人を問い詰めるってないよね…。
それにもう眠っているだろうし…。
悶々としてその日は、一睡も出来なかった。
朝、ボーッと昨日のメッセージをみていたら、彼女からメッセージが届いた。
「おはよう‼︎熱下がったから今日遊べるよ〜ん。」
て、連絡がきたんです。
病み上がりだし、外に出るわけにもいかないし…それに昨日のことも聞きたいし…だいたい、たくまってだれなんだよ⁉︎って悶々と考えていたら、オレはいつのまにか彼女の家に行く支度をしていた。
「これから家行く」
と入れると、
「わーい♡」
って返事がきた。
早歩きで彼女の家へ向かうと、めっちゃ元気そうな復活した彼女がお出迎えしてくれた。
「どう?調子は?」
「うん、すっごくいい‼︎元気すぎるくらいだよ‼︎」
なんて言ってオレに笑顔をむけてくれた。
ミカ…
オレはミカが元気になってくれて安心している。
でも、これからミカにはきちんとたくまさんって人について語ってもらわないとならない。
とりあえず二人でソファに座った。
するとすぐさまオレに抱きつく彼女。
そして、
「あー、昨日はうつしちゃいけないって思ってハグ我慢したから、ほんと治ってよかった♡」
ってギュッとしてきたんですよ。
そしたらオレの♡もギュッと締め付けられた。
嬉しいけど…切ない…
「あのさ、ミカ…」
「うん、なに?」
オレに抱きついたまま、ミカはオレを見上げた。
「あの…たくまさんってどなた?」
と、平常心を保ちながら聞いた。
ほんとは、心臓がドキドキバクバクだった。
でも、話し合いは取り乱してはきちんと解決できない。
だから、表情にも出ないように気をつけた。
そしたらミカは、
「えっ?それって…なぞなぞ⁇それともクイズ⁇」
なんて言ってキョトンとしているんですよ…。
しらを切るつもりだろうか?
仕方ないから、昨日のメッセージを見せた。
すると、
「あー、昨日たくあんのおかゆめっちゃ美味しかった‼︎おかゆって歯ごたえないからさ。まだ余ってるから食べよ!わたしたくあん大好き♡」
って言われてハッとした。
もしかしてミカ…たくあんと、たくまん間違えて送信したんじゃね⁉︎と。
ミカは、ただでさえ入れ間違いが多い。
で、さらに昨日は熱もあったし…
「ちょっとミカ、これよく見てよ」
オレの携帯を覗き込んで笑い転げていた。
「あははっ、たくまんってなってた‼︎ごめん、たくあんって入れてたつもりがさ。もう、やだね。ごめん」
ってあっさり入れ間違いだと認めていた。
あー、そういうことね。
「ミカ‼︎オレがたくまん刻んでやるよ!めっためたに刻むから座ってて。病み上がりなんだから」
と、オレはミカを休ませてたくあんをめっためたに切り刻むのでありました‼︎
たくまんめ‼︎おまえのせいで寝不足だよって思いながらね。
でも、たくまさんって人じゃなくてよかった。
「はい、ミカ。めっためたのたくまんだよ〜あーん♡」
「ありがとう♡あーん♡」
パクつ。
「たくまんおいしっ♡」
「「ふふ」」
二人で顔を見合わせて笑ったのでありました。
おしまい。
彼女がまさかの浮気っ⁉︎オレとのデートドタキャンで部屋にだれか連れ込んでるのっ⁉︎たくまん♡ってだれっすか⁉︎オレはユウトですけど… 猫の集会 @2066-
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